全線復旧した仙石線に乗って石巻に行ってきました!

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今年の夏に予定している
ひのまるキッズの親子夏合宿に関するお願いと打合せ、
そして、ある道場を訪問するために
宮城県の仙台、石巻に行ってきました。

仙台には今まで何度か行っているのですが、
石巻に行くのは今回が初めてでしたので、
仕事とはいえ、楽しみにしていました。

楽しみの一つは、5月30日に全線復旧したばかりの
仙石線に乗ることでした。
仙石線に乗ること自体、初めてでしたが、
震災によって寸断されてしまっていた
高城町~陸前小野間を通るときには、
最前車輛の運転席後ろから窓越しに
ビデオ撮影している人が何人もおり、
みんな待ち望んでいたんだなぁと
感慨深いものがありました。

一面に広がるのどかな田園風景を臨める場所もあれば、
きれいなオーシャンビューの海岸地域、
震災の爪跡が、痛々しく残る場所、
造成工事が急ピッチで進められている場所、
震災後に建てられた仮設住宅と思われる住宅地など、
さまざまな風景が目に飛び込んできました。

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そして、終点の石巻で出迎えてくれたのは、
「サイボーグ009」や「仮面ライダー」などのキャラクターでした。
そう石巻には、宮城県出身のマンガ家・石ノ森章太郎の
『石ノ森萬画館』があり、電車を降りてすぐに
石ノ森ワールドが広がっているのです。
時間があったら『石ノ森萬画館』にも行きたいと思っていたのですが、
残念ながら、今回はその時間はありませんでした。

今回の一番の目的は、観光ではなくお仕事。
宮城の名門道場、木村柔道館訪問でした。

木村柔道館の『道場訪問記』は、
後日、スポーツひのまるキッズのホームページで掲載しますので、
そちらをご覧いただければと思いますが、
今年2月の近畿大会にご招待した子供たちが
元気に、一生懸命練習している姿を見て、
うれしくなりました。

今回は、十分な時間がなく、
ひのまるキッズで今までにご招待した石巻の他の道場
(石巻みなと柔道会や渡波柔道スポーツ少年団)を
訪問することができませんでしたが、
次回は、ぜひお邪魔したいと思っています。

もちろん、次回は石ノ森萬画館にも絶対に行って、
子供の頃に好きだった『サイボーグ009』
『仮面ライダー』『人造人間キカイダー』
などの石ノ森ワールドを楽しみたいと思います。
(実は『変身忍者 嵐』がとても好きだったのですが、
意外なほどに、みんな知らないんですよね…。
石ノ森萬画館に何か展示されているのかなぁ)

スポーツひのまるキッズ大会事務局 林

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その101:僕も死にませ~ん!!)

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前回の『独り言』で

実は100回ではなかった・・。

と書きましたが、そのあとご指摘を受けて今一度確認したところ、その2、その3が確認され、
さらにその12が二回あったということが発覚、つまり、前回は正真正銘の100回。

そして、今回、晴れて101回目を迎えることができました。

古い話で申し訳ありませんが、我々の年代で101回・・というと必ず頭に浮かぶのが

1991年に放映されたテレビドラマの

101回目のプロポース

再び恋人を失うことを怖いと告白する浅野温子演じる薫の前で、武田鉄矢演じる達郎がダンプカーの前に突如飛び出し、間一髪の所でダンプカーが止まった後に、達郎が絶叫した「僕は死にましぇん。僕は死にましぇん! あなたが好きだから、僕は死にましぇん。僕が、幸せにしますからぁ!」(第6話のラストシーン)という台詞であった。武田は熱演のあまり「僕は死にません」を博多弁で「僕は死にましぇん」 と発音しており、それはその表記のまま同年の新語・流行語大賞(大衆部門・金賞)となった。また、ダンプカーのスタントシーンはスタントマンを使わずに武田鉄矢自らが演じた。

ということですが、

本当に何と言っても頭にこびりついているのが、あの

「僕は死にましぇん。僕は死にましぇん! あなたが好きだから、僕は死にましぇん。僕が、幸せにしますからぁ!」

という主人公・武田さんの迫真の演技でした。

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先日、FC今治の代表取締役、あの岡田武史さんの記事、

「サッカーには地方を創生し、平和に貢献できる力がある」

に対して、

FBで、

その言葉、そっくりそのまま柔道で具現化して見せます!

と書きました。

この101回目の投稿。

あえて言います。

僕は死にません。僕は絶対にあきらめません。仲間が、家族が大好きだから。僕が絶対に幸せにしますから。僕は死にません!!

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今、この原稿を書いているテーブル。

大学を卒業し、一人暮らしを始めてから約30年。

ずーっと一緒にいます。まだまだ頑丈でびくともしません!!

私も負けません!何年かかろうと、必ずやり切りますよ(笑)!

いまから、ここから、僕は死にません!! まだまだこれから、です。

永瀬義規

災害にはくれぐれもご注意を!

「ブィーンブィーン ブィーンブィーン」
一人の女性の携帯が耳慣れない音を発し、
待合スペースにいた100人くらいの人々が、
「なに、携帯鳴らしてんだ!?」と
怪訝に思った次の瞬間、
カエルの合唱のように、
たくさんの携帯の警戒音が病院中に鳴り響くと同時に、
大きな揺れがやってきました。

そう、先日(5月25日)の地震です。
私は、ちょうどお茶ノ水のJ医院の
循環器内科の待合スペースで、
診察の順番待ちをしているところでした。

すぐさまテレビに地震速報。
「この建物は耐震構造なので安全です」といった院内放送もあり、
大きな騒ぎにはなりませんでしたが、
心臓の悪い方がたくさんいる場所にいたので、
周りのお年寄りの方々は大丈夫だろうかと
ちょっと不安になりました。

その後5月30日に、
M8.5というマグネチュードの割には、
震度の小さかった小笠原沖地震が起き、
さらに、地震ではありませんが、
口永良部島で噴火があったり、
少し前から箱根山で噴火が警戒されていたり、
「東日本大震災の影響で、日本の火山活動が活発化している
可能性も考えらえる」と話す地震学者もいて、
最近、不安を感じさせられることが続いています。

「日本」で生きていく以上、ある意味、
地震や火山とは「共存」していかなくてはなりません。
ただ、不安を口にするだけでなく、
いざという時に、どう対処するかを考えることが大切です。

東日本大震災から4年3カ月が経ち、
防災の意識はかなり薄れてきているように思います。
かく言う我が家でも、震災後に、保存用として用意していた
お米や水、レトルト食品、缶詰などは、
賞味期限が来たりして食べてしまい、
補充していない状態です。

防災の日は9月1日(関東大震災が起きた日)ですが、
3月1日、6月1日、12月1日と合わせ、年4回は防災を考える日として、
家庭で、あるいは職場や道場で、まずは「生き残る」ために必要なこと
(防災グッズ、家の耐震対策、備蓄食料などの確認)、
連絡網、連絡手段の確認、自分と自分の家族、
周囲の方々との連携、役割確認などをしてみてはいかがでしょうか。

柔道をやるのはただ単に身体を鍛えることが目的ではありません。
やはり、災害のような非常時に力が発揮できてこそ、
日頃の鍛錬は生きてくるのだと思います。
それこそが、「精力善用」「自他共栄」なのではないでしょうか。

最近、次から次に起こる自然災害のことを思って書いていたら、
こんなまとまりのない文章になってしまいましたが、
なにはともあれ、皆さん、ご注意ください。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

暴力・セクハラ問題を考える

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全日本柔道連盟から発行された
「暴力・体罰・セクハラ問題を学ぶためのガイドブック」が
全柔連のホームページでダウンロードできるようになったので、
さっそくダウンロードして読んでみました。

http://www.judo.or.jp/p/35434

つい数年前まで、柔道界に限らず、スポーツ界で、
「指導」の行き過ぎ、あるいは「しごき」や「かわいがり」という形で
普通に行なわれていた体罰。
「スポ根」もののテレビドラマや漫画の世界では
欠かすことのできない重要なシーンで、
ある意味、最大の見どころと言ってもいいようなものでした。

実際、「しごき」や「かわいがり」は、
強くなるための通過儀礼だと思い、
受けてきた方も多いと思います。

以前は、愛情があれば「指導」だというような言われ方もしていましたが、
今は、そこに愛情があろうとなかろうと、
身体に対する侵害や肉体的苦痛を与えるようなもの
(正座や直立姿勢を長時間させることも含む)は
「体罰」に該当するというガイドラインができ、
徹底されるようになってきました。

今回、公開されたガイドブックには、
「柔道界における暴力・セクハラの実態について知ろう」
という章が設けられていて、さまざまな具体例が掲載されています。
今まで日常的に行なってきたことが、
実は言語的暴力や身体的暴力、あるいはセクハラだったということも
おそらく、多少なりともあるのではないかと思います。
皆さんも、ぜひともこの機会に自らの行動、
日頃の行ないを省みてはいかがでしょうか。

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指導者だけの問題ではありません。
子供をお持ちのご父兄の皆さんや周囲の方々も
きちんと考え、行動することが大切です。

強くなるため、実力を身につけるためには
つらい練習、厳しい練習も必要です。
でも、それは暴力によって「させられる」ものではありません。

各地で指導者講習会が活発に行なわれるようになってきています。
このガイドブックの表紙にもあるように「柔道は人間教育」です。
柔道を通して、指導される人はもちろん、指導する人も、
あるいは、応援する人も勉強していかなくてはならないのだと思います。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

○は命!!!

みなさん、こんばんは。

タイトルのΟに入る文字は。。。ズバリ歯です!

わたくし、天敵の歯科医に通う羽目に。なんと10年ぶり。。

先日、大好きな唐揚げ弁当を食べ始めた瞬間、口内に違和感。

慌てて鏡を見たら、大きな銀の塊が。下の奥歯3本をつないでいたブリッジが

見事に取れてしまったんです(泣)

しかも、3本の真ん中は抜歯していたので、一瞬で歯抜けさんに。

食いしん坊な私は、歯がないのにまたお弁当を食べ始めたのですが、

片側だけで食べているせいか、味気なく、切ないランチになってしまいました。

その後、しゃべりづらい事もあり、仕方なく主治医に連絡。

なんと、主治医の院長先生は引退されて、息子さんが院長になってました。

最新のレントゲンと歯のすみずみまで写る口内カメラで、別の虫歯まで発見されて、

しばらく通院を余儀なくされてしまいました。

はずれたブリッジは再使用できない状態で、残っている歯を削られ、型を取り直して、

大掛かりな治療になり、ただいま仮歯でございます。

削るのに麻酔がなかなか効かず、3回打ち直し。

ブログを書いているいま、飲んだ痛み止めも切れてきたのか、うずき始めています。

暑い中帰宅しても、今日はビールもおあずけ。

仮歯も繊細なので、しばらくは硬いものは食べないように気を付けるよう先生からのお言葉。

後悔先に立たず。。10年間歯科検診をスルーしてたので自業自得です。

何となく歯に違和感がある方、私が言うのもなんですが、歯科検診をオススメいたします!!

ズキズキしてきたので、痛み止めを飲んで、今日は早めに休むことにします。

私の虫歯話で、失礼しました^^;

歯科イメージ

ひのまるキッズ事務局 丸山

 

 

 

 

 

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その99:教えてください!『売り手良し』になる手段)

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早いもので、このブログを書き出して次回で100目を迎えます。

『いつも楽しみにしています』
『FBでは、食べ物ばかりですが、こっちの真剣さが好きです(笑)』
『正直、長いっす』

様々なご感想をいただいておりますが、自分自身、特にこの1年半くらいは、本当に生きる『糧』となっています。

なにはともあれ、お読みいただき、ありがとうございます!!

さて・・

この数か月、様々なことが怒涛のように押し寄せています。

良いも悪いも、創業以来の深く考えさせられることがガンガン迫ってきています。

ひのまるキッズの理念や会社のこれからの姿を今一度見直すことがたびたびある中、常に浮かび上がる言葉があります。

それは、

我々は、スポーツで飯を喰える会社を目指す

ということ。

そして、お陰様で、そのことが本当に具現化している昨今だからこそ、様々な注目を浴びたり、身分不相応な評価をいただいたりしていることは事実です。

調子に乗ってはいけないと自戒しています。

100回目の次回では、今後の方針をぶちまけようとは思っていますが・・

その前に、

スポーツで飯を喰う・・・つまり、

ビジネスをする・・・ となると、商人となりきる・・・、ために

思い出した一つの言葉、それが・・

『三方よし』

でした。

それは、よい商売の定義。近江商人の心得・・

辞書によれば・・
『《「さんぽうよし」とも》「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったもの』

とのこと。

これを我々の常に掲げている『理念』
スポーツで
子供たちの健全で健康な精神を育成する
明るい家庭関係を作る
明るい社会(地域)をつくる

にあてはめると・・

買い手→参加者(子供、親子)、協賛社(者)
世間→社会(地方)

は、キッチリはまるのですが、

売り手→スタッフ

にとって、『良し』になっているのだろうか?? という疑問に溺れそうになり・・
答えは・・

まだまだ・・

となってしまいます。

そして、まずは・・100回目を迎える次回まで、

『売り手良し』

となるにはどうしたらいいか??

鼻血が出るほど考えたいと思います。

でも今回は、これを読んでくださっている、皆様のご意見、アドバイス、経験談
心の底からお待ちしています!!!

なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

いまから、ここから、三方よし! って納得するまでやり切りるために!!!

永瀬義規

ひのまるキッズの復興支援プロジェクトのスタートから4年

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このブログでも何度か話していますが、
ひのまるキッズでは、復興支援プロジェクトとして、
東日本大震災の被災地の親子を大会に招待してきており、
4月の関東大会までで、招待した親子は延べ249名になりました。
最初にご招待したのは、震災の年2011年6 月の東北大会でした。
早いもので、あれから4年の月日が経とうとしています。

震災からまだ3カ月しか経っていなかった当時、
被災のひどかった宮城・岩手の海沿いの地域のほとんどの皆さんは、
避難所での生活を余儀なくされていました。
電気、ガス、水道などライフラインが断絶され、
食事は配給されるおにぎりやパンのみ。
被災地は、そんな状況でした。

東北大会の前々日に、宮古入りし、
被災地を目の当たりにしたときは、
言葉を失いました。
道路に打ち上げられた何隻もの大きな船。
ほとんどの家が跡かたもなくなってしまった住宅街。
流されずに残った家も、大きく傾いたり、
中身がくり抜かれ、人が住めるような
状態ではありませんでした。

避難所を訪れ、ご招待する方々とお会いすると、
とりわけ大人の皆さんの疲労は手に取るようでした。
避難所での不便な生活、先の見えない不安、
震災から3カ月経っても変わらない状況に、
そこで生活する誰もが心の中で
悲鳴をあげていたのだと思います。

大会前日の朝、
バスで大会会場である弘前市に移動しました。
子供たちの楽しそうな表情に比べ、
お父さんお母さんの笑顔は、
積み重なった疲労でとても堅いものでした。

しかし、前日練習会に参加し、
子供たちが楽しそうに、思い切り身体を動かす姿を見て、
親御さんたちの表情がみるみる変わっていくのがわかりました。

作りたての温かい食事を食べ、
周りに気兼ねすることなく、家族水入らずの時間を過ごす。
そんな普通のことがとても大切で、
かけがいのない時間なのだということを、
ご招待した皆さんの表情を見て、
改めて痛感したのでした。

大会が終わり、帰りのバスに乗り込むときの親御さんたちの表情は、
宮古でバスに乗り込むときのものとはまったく違い、
輝くような笑顔だったことを、今も思い出します。

今年の東北大会でも、
被災地からのご招待を予定しております。
震災当時と比べれば、復興はかなり進んでいますし、
食事などの日常生活は、ほぼ元に戻っていると思います。
でも、仮設住宅で生活する人もたくさんおり、
まだまだ復興が十分だとは言えません。
メディアでは、震災のあった3月11日の前後だけしか
取り上げられなくなり、震災への意識はどんどん薄れています。
それも当然のことだとは思いますが、
「精力善用」「自他共栄」という「柔道の本質」をテーマとする
スポーツひのまるキッズでは、できる限りのことを
これからも実行していきたいと考えています。

ひのまるキッズ事務局 林

好きこそ物の上手なれ

GWもまもなく終わってしまいますね。
皆さんは、充実したお休みをとれましたか?
私は……、充実とは言い難いまでも、
日頃できない部屋の片づけやガーデニング(庭掃除)をし、
気持ちと身体を休ませることはできたかなぁという感じです。

でも、連休4日目に、家の階段を下りようとして、
腰に、普段の痛みとは違う、電気が走るような、
「ピキッ」という痛みがして
「やばい、ギックリか」と肝を冷やしましたが、
行きつけの整骨院でマッサージをしてもらい、
あとは家で大人しく休んでいたので、
とりあえず、事なきを得たようです。

そんな情けない私とは違い、
FBやブログを見ていると、
皆さん、GWも頑張っていましたね。

昨日、5月5日の子供の日に行なわれた全国少年柔道大会でも、
スポーツひのまるキッズの全国各地の大会で活躍している子供たちが
奮闘していたようで、なんとなく他人事ではないというか、
とても、うれしく思います。

優勝は、兵庫の二見少年柔道クラブだったそうですね。
選手の皆さん、そして指導者・保護者の皆さん、
おめでとうございます。
二見少年柔道クラブはひのまるキッズの近畿大会や東海大会でも、
たくさんの選手が好成績を収めていますが、
私の二見の子供たちの印象は、ひと言で言うと「笑顔」です。
いつもとても元気で、大会会場でカメラを向けると
みんなとてもいい笑顔を見せてくれます。
全国大会で優勝するくらいですから、
おそらく厳しい練習もしているのでしょうが、
その笑顔を見る限り、みんな柔道が大好きで、
楽しんでいるんだろうなと感じます。

「好きこそ物の上手なれ」
好きであること、そして楽しんでやることは、
上達の早道なのだとつくづく感じます。

さぁ、明日からお仕事。
「楽しみながら」めいっぱい頑張りましょう!   V(^_^)V

ひのまるキッズ事務局 林

やはり、今年の全日本選手権、最高でした!

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先週のこのブログで、
今年の全日本選手権はおもしろくなりそうだと書きましたが、
いやぁ~、本当に、最高におもしろかった!

優勝候補が5人もいる、まさに“役者揃い”だったこともさることながら、
その役者たち一人ひとりが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたこと。
さらに、バイプレイヤーと言ったら失礼ですが、
優勝候補以外の選手たちも、最高峰の舞台に相応しい試合を
していたからだと思います。

とりわけ、準々決勝以降の7試合は、
一瞬も目を離すことができない、“手に汗握る”熱戦の連続でした。
原沢久喜選手が平成22年全日本王者の高橋和彦選手を下した内股。
上川大樹選手を開始12秒で葬った七戸龍選手の電光石火の大内刈。
そして、西潟健太選手と石井竜太選手の、ノーガードの打撃戦のような、
迫力ある大技の応酬。

会場のボルテージは、試合が進むにつれてうなぎのぼりで、
準決勝で、原沢選手が昨年の王者・王子谷剛志にリベンジし、
さらに、七戸選手が5戦5敗の天敵、西潟選手に
小外刈で一本勝ちすると、まさに最高潮。

決勝の七戸―原沢戦は、そんな絶頂状態で行なわれ、
「日本一」を決める全日本選手権の決勝に相応しい激闘の末、
22歳の原沢選手が、見事栄冠を勝ち獲りました。

試合後、原沢選手の大学時代の師である金野潤・日大監督は
「高校時代は90kgもないような身体だった原沢が、
ここまで大きくなり(191cm、122㎏)、
全日本選手権で優勝するような選手になるなんて思いもしませんでした。
彼がここまでの選手になれたのは、一日一日の積み重ねです。
バカみたいに、ただひたすら、マジメに積み重ねてきた。
その結果が、今回の優勝です。
彼のひたむきさ、マジメさには、本当に頭が下がります」
そう話すと、感極まって涙を落とした金野監督。
話を聞いていた私も、目頭が熱くなりました。

目頭が熱くなったと言えば、もうひとつ。
小野卓志選手と石井竜太選手の試合です。
今大会の最年長(34歳)として選手宣誓もした小野選手は、
全盛期(2010年頃)には、グランドスラムやグランプリなど、
出る試合すべてに優勝し、一世を風靡した選手ですが、
意外にも今大会が初めての全日本選手権でした。

100kg級に転向し、100㎏近い体重だった小野選手が、
全盛期の94kgまで身体を絞り、トレードマークの
ヒゲをそり、気合い十分で臨んだ初の全日本。
「パパ頑張って!」という娘さんの大きな声援に応え、
体重差約40㎏の石井選手に、果敢に挑んでいった姿は、
本当に感動的でした。
残念ながら、「指導」2差で敗れはしましたが、
ラストの1分の猛攻は、見ていて熱くなりました。

とにもかくにも、最高におもしろかった今年の全日本選手権。
会場には親子連れもたくさん訪れていましたが、
おそらく、子供たちにとっても、大きな刺激になったのではないでしょうか。
選手の皆さん、お疲れ様でした。
そして、素晴らしい大会を、ありがとうございました。

スポーツひのまるキッズ事務局 林 毅

優勝は誰!? 今年の全日本柔道選手権はかなり面白くなりそう!

図1

私にとっての4月のビッグイベントと言えば、
12日に終わったスポーツひのまるキッズ関東大会と、
29日に行なわれる全日本柔道選手権大会。

全日本選手権に関しては、かれこれ10数年、
プログラムを制作させていただいており、
今年も、ひのまるキッズと並行して作業をしてきて、
ようやく本日、編集作業がすべて終了しました。
あとは印刷屋さんに頑張っていただき、
大会前日に、無事に出来上がるのを待つばかりというところです。

それにしても、今年の全日本選手権は
面白い大会になりそうですね。

優勝候補として名前が挙げられているのが、
昨年のチャンピオン・王子谷剛志選手(22歳)はじめ、
昨年2位の上川大樹選手(25歳)、
世界選手権2位の七戸龍選手(26歳)、
一昨年2位の原沢久喜選手(22歳)、
昨年3位の西潟健太選手(27歳)
と、なんと5人もいるのです。

ちなみに、身長体重は、
王子谷選手が186cm140kg!
上川選手が185cm160kg!
七戸選手が193cm121kg!
原沢選手が191cm122kg!
西潟選手が193cm130kg!
みんなデカ!!

当日、会場で販売される
大会の公式プログラムでは、
この5選手の直前インタビューが掲載されていますが、
このインタビューが、正直、非常に面白いです。
(自画自賛ですみませんが、たぶん、面白いです……)
一人ひとりに、もっと長い時間お話をうかがえればよかったのですが、
大会前ということで、短時間でさらっとお聞きしています。とはいえ、
選手たちの強さの秘密や今大会への熱い思いは、
十分に伝わるのではないかと思います。

プログラムでは、松井勲先生、金野潤先生、井上康生先生による
予想座談会も掲載されています。
(こちらは講道館発行の雑誌『柔道』5月号でも見られます)

座談会の予想が毎年当たらず、
座談会参加者の先生方が、
試合が進むにつれて
頭を抱えてしまうことでも有名で(先生方、すみません)、
それゆえ、「魔物が棲む」とまで言われる全日本選手権大会。

ちなみに、ここ3年の決勝カード&優勝者予想と
実際の決勝カード・優勝者を比べると、
●平成24年
【予想】決勝/鈴木桂治vs上川大樹 優勝/鈴木
【実際】決勝/加藤博剛vs石井竜太 優勝/加藤
●平成25年
【予想】決勝/七戸 龍vs石井竜太 優勝/七戸
【実際】決勝/穴井隆将vs原沢久喜 優勝/穴井
●平成26年
【予想】決勝/七戸 龍vs原沢久喜 優勝/七戸
【実際】決勝/王子谷剛志vs上川大樹 優勝/王子谷
と、決勝進出者さえも、当たっていないのです。
う~ん、たしかに魔物が棲んでいるかも……。

例年にも増して予想が難しいだけに、
絶対に面白くなりそうな今年の全日本選手権。
お近くの方は、ぜひ会場の日本武道館に。
遠くの方は、ぜひテレビでご観戦ください。
なんか、番宣みたいになってしまいましたが、
今年の全日本は本当に、
かなり面白い大会になる気がします。

全日本選手権プログラム職人 林 毅