東海大報告会で感じた、東京五輪に向けた新たな戦いの始まり

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昨日は、東海大学の全日本学生柔道優勝大会&リオ五輪報告会に
ご招待いただき、行ってきました。

東海大の優勝大会での優勝は、なんと21回目。
65回中21回、しかも実際に東海大が出場しているのは
第20回大会くらいからということなので
(第22回大会の3位が初ベスト4)、
その勝率の高さは驚異的と言えます。

私が柔道雑誌の編集部にいた20数年前、
昭和の終わりから平成の始めの頃は、
東の東海大、明治大、西の天理大、近畿大が4強。
それに続く日大、国士舘大、日体大、国際武道大、筑波大
といった大学が虎視眈々と4強を狙うという構図でした。
名選手も各大学に散らばっていて、
各大学それぞれにカラーというか、
戦い方やオーダーに特徴みたいなものもあって、
いま以上に目の離せない試合が多かったように思います。

最近は「王者・東海大に土をつけることはできるか!」
が最大の見どころですが、戦っている選手たちは毎年入れ替わっていくわけで、
毎年同じように強い選手ばかりが揃っているわけではありません。
そのなかを勝ち続けるというのは、傍から見ているのとは違い、
すごく難しいことだと思います。
昨年、決勝のあと、座り込んでいつまでも立ち上がれずに
泣きじゃくっていた東海大の選手の姿は、今もはっきりと覚えています。
7連覇もしているんだから、1回くらい負けても…
は選手たちにはないんだなぁとつくづく感じたものでした。
今年の優勝報告会が、オリンピックの関係で遅くなりましたが、
改めて、すごい偉業だなぁと感じるとともに、
学生柔道をさらに面白くするために、
日大、筑波大、国士舘大、天理大らの「打倒!東海大」に、
大いに期待をしたいと感じたのでした。

リオ五輪報告会も、やはり今の東海大の強さ、勢いを現していました。
いまさら言うまでもありませんが、
60kg級の髙藤直寿選手、90kg級のベイカー茉秋選手、
100kg級の羽賀龍之介選手、女子72kg級の田知本遥選手、
日本代表として出場した4選手すべてがメダルを獲得、
しかもベイカー選手と田知本選手は金メダル。

どの選手もオリンピック後は、テレビをはじめ、
いろんなところから引っ張りダコで、超多忙な日々を過ごしており、
「まったく練習ができていない」と口を揃えていましたが、
4年後の東京オリンピックには、意欲を見せているようでした。

東京五輪について聞かれ、羽賀選手は
「4年先を考えるのではなく、1年1年積み重ねていった結果として、
4年後、オリンピックに出場できるよう、これから一日一日を大切に、
頑張っていきたい」と話していましたが、
それが多くの選手の本音なんだと思います。

そして、報告会の後に記者に囲まれた田知本選手は、
「ロンドンからの4年間は、リオで金を獲ることだけを考え、
その後のことなんてまったく考えず、必死にやってきましたから、
いまは正直真っ白。これからまた、同じこと、いやそれ以上のことを
しなくてはいけないという覚悟はまだできていないです。
でも、日本に戻ってきたら、
皆さんの注目が『東京』なんだということをすごく感じているので、
今後については、もう少し考えてゆっくり答えを出したいと思います」
と穏やかな表情で語っていました。

田知本選手の「覚悟」という言葉に、
リオに懸けた思いが感じられ、
それだけ厳しい4年間を過ごしてきたんだなぁと
改めて、痛感しました。
おそらく、それはほかの選手たちも同様だと思います。
五輪に出場した選手、夢かなわなかった選手、
本当に、皆さんお疲れ様でした。

1か月半後には講道館杯があり、
ある意味、そこが東京オリンピックへの出発点、
新たな戦いの始まりと言えるかもしれません。
東京五輪を目指す、新しいスター選手の出現にも期待したいと思います。

ちなみに、その日はスポーツひのまるキッズ北信越大会。
講道館杯を見に行くことはできませんが、
富山で未来のオリンピック日本代表候補たちの熱戦を
しっかりと見たいと思っています!

ひのまるキッズ事務局 林

夏の思い出

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今日で8月も終わり。
明日から学校が始まる方も多いことでしょう。
私は信州(岡谷)の生まれで、今はどうなのか知りませんが、
私の子供の頃は、夏休みがとても短くて、
たしか始まりは7月29日か30日頃で、
終わりはお盆明けすぐの8月17日、
夏休みは3週間ほどしかなかったと思います。

夏休み中は、毎朝ラジオ体操に行って、
終わってから30分くらい広場で遊び、
家に帰って朝ごはんを食べて、
ちょっとだけ勉強。
早々に切り上げて友達と遊びに行き、
一旦家に戻って昼ごはんを食べ、
午後はまず学校のプール
(当時は毎日開放されていた)。
水着を置くためだけに帰宅して、
それから小学校の校庭で野球の練習。
さらに、そのあと週に2日は柔道。
毎日そんな調子で、とにかく遊びまくっていた思い出しかありません。

そして、お約束のように、
夏休み最終日は、両親に怒られながら宿題。
ヘタすると、最後の2日間で
夏休み最大の難題「一人一研究」を
一気に仕上げる荒技までこなしていたような気もします。
当然のことながら、何を研究したかはあまり覚えていませんが…。

夏休みの最終日の8月31日は、
怒られながら宿題をやっている子も多いんですかね?
それとも、今はもう宿題なんてないんでしょうか?

夏の終わりを知らせるように、
台風が連続発生。
各地に被害をもたらしています。
台風10号に伴う大雨の影響で、
岩手では10名以上の方が
亡くなってしまったと聞きました。
本当に心が痛みます。

明日9月1日は防災の日。
我が家でも、最近すっかり
希薄になってきた防災意識を
再度思い起こし、
防災グッズなども点検してみたいと思います。

皆さんもこの機会に
防災グッズや防災に関するもろもろ、
家庭や職場で確認してみてはいかがでしょうか。

アップするのが遅れて9月1日になってしまいました。
ご容赦ください。
(写真はインターハイで出雲に行った際に訪れた出雲大社。今年の夏の思い出です。)

ひのまるキッズ事務局
林 毅

夏もそろそろ終わり……

夏合宿集合写真

金鷲旗、インターハイ、オリンピックに、
ひのまるキッズ夏合宿等々と続き、
なかなか時間がとれず、絆ブログ、久々の投稿です。

ひのまる夏合宿については、他のスタッフがしっかりと
書いてくれていますので詳しくは書きませんが、
いままで各地のひのまるキッズの大会にご招待させていただいた
被災地の道場の子供たちや先生方、お父さんお母さんたちにも、
久々にお会いすることができ、本当に嬉しかったです。
また、お手伝いをしてくださった盛岡中央高校にも
震災直後に、大会にご招待した宮古市や野田村の選手が進学しており、
約5年ぶりに会って、その成長に驚くとともに、
柔道を続けてくれていることを、とても嬉しく思いました。

昨年宮城・仙台で行なった夏合宿をサポートしてくださった東北高校にしても、
今年の盛岡中央高校にしても、本当に気持ちのいい高校生ばかり。
子供たちの面倒見はいいし、自ら率先して手伝いを申し出てくれる、
その姿を見るにつけ、先生の指導の良さもさることながら、
やはり「柔道」の持つ教育的要素の素晴らしさを再認識したのでした。

子供たちは高校生のお兄ちゃんお姉ちゃんたちにしっかり懐いて、
合宿後に、一緒に写真を撮っていたのも印象的でした。

盛岡中央高校柔道部の皆さんは、ひのまる夏合宿が終わったら、
その日のうちに、関東遠征に出発するということで、
スケジュール的にかなりタイトなはずでしたが、いやな顔ひとつせず、
最後まで、しっかりとお手伝いをしてくださいました。
本当にありがとうございました。

オリンピックが終わり、全国中学校大会も終わり、
今夏のビッグイベントは、今週末の全国小学生学年別を残すのみ。
組み合わせを見たところ、

http://www.judo.or.jp/wp-content/uploads/2016/08/b91a15a72b0b80db8e95abcaf16d5618.pdf

ひのまるキッズの大会で活躍していた選手の名前も多数!

選手の皆さんは、勝つことだけにこだわることなく、
されど、悔いなく自分の力を出し切れるよう、
精一杯戦ってほしいと思います。

ひのまるキッズ事務局
林 毅

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その161:あなたの名前を当てはめてみてください)

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リオデジャネイロ五輪真っ只中!柔道は初日で銅2つ。いろいろいう人はいますが、とにもかくにも悔しいのは当の本人。でも、世界の大舞台でメダルを獲得しながらも、インタビューでは

4年後の東京五輪では何が何でも金メダルを!!

と気持ちを切り替え、次の目標設定を明確にしているところが、本当にすごいです。

この明確な目標設定こそが経営者に求められていることだと思います。

実はビジネスモデル塾というところで、脳みそが汗をかくほど勉強させてもらっています。先日の第1稿、第2稿では、会社の理念、そしてグランドデザインをとことん明確にすることを徹底的に実施、何度も言いますが、まさに

脳が汗をかく

くらい、考えに考えています。鼻血が出るほど・・の数十倍の入れ込みです。

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そして、今、どこに行っても、何をしても、そのことで頭がいっぱいで、お恥ずかしい話、未だに自分自身が納得するものは浮かんでいません。

とにかく、四六時中考えているのですから、(失礼ながら)営業していてもそのことが頭から離れず、しまいには会う経営者みんなに

失礼ですが、御社の経営理念とグランドデザインを教えていただけませんか??

と聞いてしまう始末。もちろん、皆さん、しっかりとお答えいただきました。

ただ、その中で、最も印象に残ったのが、

ひのまるキッズ年間協賛のMan to Man 株式会社の田中社長。

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「永瀬君、うちはこれをグループ社是としているよ!」
とひのまるキッズプログラムに掲載されてているページを開いてくれました。

そこには、私が、社是とは・・と思っている固定観念、「四字熟語が好ましいな・・」なんてものをぶっ飛ばす力強い言葉が、大迫力の文字で記されていました。

「これは50音すべてを言葉にしたんだ。社員全員と考えてね」と田中社長。

そして、こう言って子供の用に目を輝かせていました。

「君の名前の一文字一文字をこれに当てはめてごらん。どれどれ・・」

な→何度でも
が→(か)感謝の心
せ→誠実に
よ→世のためにやりぬく
し→親切に
の→のびのびと
り→凛として

「おう、ピッタリだね。~何度でも感謝の心をもって誠実に世のためにやりぬく、親切にのびのびと、凛として~」

社員全員で考え抜いた50個の言葉・・これを見て、私の頭に勝手に浮き上がった言葉

一致団結

あ、これなんだ!!

田中社長に今度会ったら聞いてみようと思います。

皆さんも自分の名前を当てはめてみてください。力が湧きますよ!!

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いまから、ここから、さあて、脳が脱水症状になる前に仕上げないと!!

永瀬義規

リオ五輪の組み合わせはどうなる? 五輪前最終のワールドランキング発表

ベイカー茉秋

先週末に行なわれたワールドマスターズ。
日本からは男子7人、女子5人が出場し、
男子73kg級の橋本壮一選手、90kg級のベイカー茉秋選手、
女子48㎏級の近藤亜美選手、52kg級の中村美里選手、
63kg級の田代未来選手が見事優勝を果たしました。
私的には、ベイカー選手の戦いぶりにしびれました。
とりわけ、決勝の気迫と執念は、感涙ものでした。
試合映像は、IJFのフェイスブックで観ることができますので、
ご覧になってない方は、ぜひ見てみてください。

というわけで、オリンピック前のビッグイベントも終わり、
昨日、五輪前の最終的なワールドランキングが発表されました。
ざっくり言うと、このランキングで男子は22位以内、
女子は14位以内に入っていれば、
オリンピック出場権が得られるということで、まずは、
日本は全階級出場できることが確定しました。

各階級の順位に関してはIJF(国際柔道連盟)の
ホームページでご覧いただけますが、
http://www.judobase.org/#/wrl/1/simple

リオ五輪に出場する日本代表は、
60kg級 髙藤選手 6位
66㎏級 海老沼選手 7位
73㎏級 大野選手 6位
81㎏級 永瀬選手 2位
90kg級 ベイカー選手 1位
100kg級 羽賀選手 7位
100㎏超級 原沢選手 2位

48㎏級 近藤選手 3位
52㎏級 中村選手 3位
57㎏級 松本選手 5位
63㎏級 田代選手 3位
70kg級 田知本選手 12位
78㎏級 梅木選手 9位
78㎏超級 山部選手 4位

78㎏級は梅木選手の上位に、オランダの選手が2名入っていて、
繰り上がりで8位。ギリギリシードされるため、
70kg級の田知本選手以外は、全員がシードされることになりました。

柔道のワールドランキングは、選手毎に出場している大会数が違うため、
テニスなどと違い、必ずしも「順位=実力」ではありません。
とはいえ、上位にいる選手は、多くの大会で優勝、入賞実績を持つわけで、
やはり実力者であることに変わりはありません。
なかでもベスト8に入ってきている選手は、
全員がメダルの可能性の高い選手と言っていいと思います。
それは日本人でも、外国人でも同様です。

強豪との対戦はできるだけ避ける、あるいは
後回しにするという点で、シードされることはメダル獲得への第一関門。
まずは、ほとんどの選手がそれを突破したので、
少しメダルに近付いたと言えるかもしれません。

とはいえ、準々決勝くらいまで安泰かというと、
決してそんなことはありません。
オリンピックに出場できる選手は、
世界の上位20数人(女子は14~15人)ほどの、
本当のトップクラスの選手だけですから、
どの階級も初戦から気の抜ける試合はないと思います。

たとえば、男子の100kg級は、昨年世界王者に輝いた羽賀選手でも、
ランキング的には7位。
この階級はベスト8どころか、ベスト16くらいの選手でも
金メダル獲得の可能性があると言われるほど実力が伯仲しています。

オリンピックの度に「お家芸」と言われて注目され、
「金メダル」が期待される柔道ですが、
ロンドンオリンピックで、男子金メダル「0」、
女子も松本薫選手の1個だけだったように、
いまや世界のレベルは非常に高く、
メダルさえも簡単に獲れないのが現実です。

それでも、日本代表全選手が目指すのは、金メダル!
そして、全選手が金メダルを獲れる実力を持っていると思います。 

リオ五輪まで約2カ月。 頑張れ! 日本代表

スポーツひのまるキッズ事務局スタッフ兼
柔道記者 林 毅

今日からオリンピック前哨戦、ワールドマスターズが始まります。

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オリンピック、世界選手権に次ぐビックゲーム、
ワールドマスターズが今日から3日間の日程で始まります。

開催場所がメキシコ(第二の都市グアダラハラ)なので、
時差(-14時間)があるため、日本では27日24時が大会スタートの時間。
なので、ほぼ明日(28日)のスタートですが…。

この「ワールドマスターズ」がどんな大会かと言うと、
簡単に言うと、各階級の世界ベスト16の、
トップ選手だけが出場して優勝を競う大会で、
優勝で獲得するポイントも、オリンピックの1000点、
世界選手権の900点に次ぐ、なんと700点。
ちなみに、グランドスラムは500点、グランプリは300点で、
獲得ポイントを考えても、ビックタイトルと言っていいでしょう。

とはいえ、オリンピックを2カ月後に控えたこの時期にやらなくてもいいのに…
と思うのは私だけではないでしょう。
こんな時期にやっても、主力選手は出場しないだろうと
思っている方もたくさんいるかと思います。
でも、実は、オリンピックの組み合わせに、
IJFワールドランキング(獲得ポイント)が大きく影響するため、
オリンピック本番で、できるだけいい組み合わせになるよう、
ここで頑張っておかないといけない人もたくさんいるわけです。

たとえば100㎏超級は、絶対王者と言われるリネールが、
現在3500点を獲得していてダントツのトップで、
原沢選手は2300点で2位。
3位と4位の選手がそれぞれ1978点、1862点をもっているため、
もし4位の選手が優勝すれば2562点、3位の選手が準優勝すれば2398点になり、
もし原沢選手が出場しなければ、
2人の選手が原沢選手より上位になってしまいます。
すると、オリンピック本番の組み合わせは、
リネールと原沢選手が準決勝であたることになってしまうというわけです。
もちろん、オリンピックでは原沢選手がリネールに勝つと信じてはいますが、
できるだけ対戦はあとのほうがいいのは当たり前で、
準決勝で戦うより決勝でと、そうするためにも、
今大会に出場しなくてはならないというわけです。
(実は、今大会に出場するだけで、ランキング2位か3位で
オリンピックに出場することが確定します)
ちなみに、リネールはおそらく今大会には出場しません。

他の階級でも同様の駆け引きが行なわれています。
オリンピックではベスト8までがシードされますから、
より良い組み合わせで本番を迎えるためにも、重要な大会なわけです。

日本からはオリンピック代表の
原沢久喜選手、ベイカー茉秋選手、髙藤直寿選手、
山部佳苗選手、田代未来選手、松本薫選手、中村美里選手、
近藤亜美選手のほか、高上智史選手、橋本壮一選手が出場します。

梅木真美選手、田知本遥選手は当初出場予定でしたが、
ケガのため出場を回避しました。
原沢選手は、全日本選手権後にギックリ腰になってしまったそうですが、
だいぶ良くなったということで出場することとなりました。
あまり無理をせずに、頑張ってほしいと思います。

そもそも現在の各階級のベスト16の選手の闘いですから、
レベルが高いのは当たり前。それに、出場してくる以上は、
それぞれの選手がオリンピックでの優位性を求めてくるわけですから、
オリンピック本番さながらの、シ烈な争いが予想されます。

今大会は、IJFワールドランキングを照らし合わせ、
オリンピックの組み合わせはどうなるのか、
そんな予想をしながら観ても面白いかもしれませんね。

参考までに、IJFワールドランキングリストはこちら↓
http://www.intjudo.eu/upload/2016_05/16/146336701663722659/ijf_sen_wrl_2016_05_16.pdf
ガンバレ! 日本代表!!

(写真は、原沢選手。日本代表の皆さんケガのないよう頑張って!)
ひのまるキッズ事務局 林 毅

リオ五輪まで約2ヵ月! 『観戦ガイド』作っています。

今年の8月5日から21日まで、ブラジルの
リオデジャネイロで開催されるオリンピック。
さまざまな競技で、続々と代表選手が決まってきています。

女子バレーボールは最終予選の真最中。
韓国に敗れ、タイ戦でも絶太絶命の大ピンチまで追い詰められましたが、
なんとか逆転勝利で五輪出場に大きく一歩前進したようです。
残るはドミニカ、イタリア、オランダ戦ですが、
今日、ドミニカに勝てば、出場枠の4位がほぼ確定するようです。
なんとか頑張ってほしいと思います。

昨日も、トライアスロンの代表選手、
男子1名と女子3名が発表になりましたが、
現時点で約150人と6チームが代表に決まっています。
(6チームは、サッカー男子、バスケット女子、ホッケー女子、
7人制ラグビーの男女と水球男子)

開催まで80日を切り、徐々に、
少~しずつ気運が高まっていきているような気がします。

実は、私自身は今回が通算4回目となる
オリンピック観戦ガイドの制作にかかっており、
今週はライターさんやデザイナーさんとの打合せ、
さらに、広告の営業と大わらわ。
関わってくださる皆さんと打合せを重ね、
ムクムクと「やる気」と「緊張感」が高まってきています。

6月には全日本柔道の合宿取材にも行きますが、
柔道の情報に関して他誌よりも充実したものになるのは当然!
柔道以外に関しても、それぞれの競技に精通したライター陣に
原稿を依頼しておりますので、
相当充実したものができると確信しています。
オリンピックが「より面白く」見られる観戦ガイドを
作りたいと思いますので、もうしばらくお待ちください。

発売日は、7月28日。
発行元は、角川春樹事務所です。
乞うご期待!

あるときは柔道記者、あるときは編集者の
ひのまるキッズ事務局 林 毅

子どもの日の感動

図1

世間一般で言う「GWらしい過ごし方」をほぼすることなく
GWが終わってしまい、とくにGWロス的な気持ちのないまま
日常に戻っていますが、皆さんはいかがですか?

私が今年のGWで唯一、GWらしい過ごし方をしたのが、
子どもの日の全国少年柔道大会「観戦」でした。

「取材」では何度も行っている全国少年柔道大会。
現在、全日本男子監督を務める井上康生さんに、
初めて話を聞いたのもこの全国少年柔道大会でした。
たしか27年前の1989年、井上監督は小学5年生。
当時行なわれていた個人戦で優勝した井上少年の強さは、
まさに衝撃的なものでした。
試合後、「夢はオリンピックで金メダル」と言っていた井上少年は、
実際に金メダリストになり、いまや全日本の監督。
そう考えると、歳をとったなぁと痛感します。

昔の取材の話はさておき、今回はあくまで「観戦」。
以前に、ひのまるキッズでご招待させていただいた
大船渡の道場が出場するということで、
子どもたちに会いたいと思って来たのでした。

通い慣れた講道館。
考えてみると、8階の観覧席から試合を観たことは、
いままでほとんどありませんでした。
いつものように下(7階)で観るのでなく、
8階の観覧席(実際には立ち見)からの観戦というのも、
私にとってはとても新鮮で、
親御さんらと同じような気持ちになって観戦しました。

観覧席から観ていると、というより観覧席にいると、
当然ですが、お父さんやお母さんの生の声も聞こえてきます。
子どもたちの頑張っている姿を見て、
勝ち負けに関係なく涙するお母さん。
我が子の一挙手一投足に、一喜一憂しながら
大声で声援を送るお母さん。
胸の前で手を組み、心配そうに見つめるお母さん。

つい習慣で、そんなお母さんの一人に話を聞くと、
「予選リーグで負けちゃったけど、よく頑張っていました。
最初で最後かもしれないけど、全国に出られたというのは、
本当にいい思い出。子どもたちを褒めてあげたいです」
と、とても優しい表情で答えてくれました。

全国大会は不要という声もありますが、
「全国大会出場」という大きな目標を掲げ、
親子や友だちと、その目標に向かって努力することで、
子どもたちも、そして親御さんたちも
成長しているのではないかと思います。
やり過ぎによる弊害があることも確かですが、
今回、観覧席で観戦して感じたことは、
そういったマイナス要素よりプラス要素。
親子、仲間たちと頑張る姿の尊さです。
これは、指導者の努力によるところも大きいと思います。

試合が終わり、観覧席に戻ってきた我が子を笑顔で迎え、
頭をなで、抱きしめるお父さんお母さんの姿には、
ちょっと目頭が熱くなりました。

講道館を出るときは、
いつになくとても清々しい気分だったので、
そのまま神保町まで歩き、
前から気になっていた、
新潟名物の『タレかつ丼』を食べて帰りました。

というわけで、とてもいい1日でした。

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スポーツひのまるキッズ事務局
柔道記者でもある 林 毅

感動の全日本選手権。王子谷選手の闘いぶりにしびれた!

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ゴールデンウィークまっただ中、
皆さん楽しんでいますか?

今日は、こどもの日。
大学生の次女は、今日も1限から授業があるということで、
早々に行ってしまいました。
子供も20歳を超えると、
親父のことなんか相手にしてくれません。
寂しいものです…… (T_T)

さて、今さらではありますが、
4月29日の全日本選手権はご覧になりましたか?
今年も非常にいい試合の連続で、ホント、興奮しました。

そして、今年も「予想通り」にはいきませんでしたね。
大会プログラムを制作していることは
先日のブログでも書きましたが、
プログラム内で行なっている、識者による
「決勝進出者及び優勝者予想」。
私が記憶している限り、昨年まで7年以上
当たっていませんでした。
でも、今年の決勝予想「七戸vs原沢」で「原沢優勝」は、
かなり「堅い」と思っていただけに、
今大会の予想外の結果には、
改めて、全日本選手権で勝つことの難しさを痛感しました。

そんな予想はさておき、
2度目の王者となった王子谷選手の闘いぶりには、
正直、しびれました!

王子谷選手は、一昨年優勝してから、
全日本チャンピンのプレッシャーからか、
思うような闘いができなくなってしまい、
ここ一番の試合で勝てない日が続いていました。
大会の2週間前にインタビューしたときも、
まだ、立ち直っていない様子で、
会話にも元気が感じられませんでした。

それが、いざ本番では、持ち前の思い切りの良さが完全復活。
七戸選手との準決勝では大外刈、大外巻込を連発、
さらに上川選手との決勝でも、大外刈、支釣込足で完勝、
場内は大興奮でした。

なにより見ていて感動したのは、決勝・上川選手との攻防。
大外返を得意とする上川選手に対し、
王子谷選手は臆することなく大外刈で勝負を挑み、
1分15秒、豪快な大外刈で「技あり」を奪取。
上川選手の状態を見ても、あとは無理をせず、
時間を費やせば王子谷選手の優勝だなと、
思われたのでしたが、王子谷選手は、
その後も攻撃の手を緩めず、
返しを狙う上川選手に対し、
これでもかというくらい大外刈を連発。
守る気など一切なく、とにかく「一本」を狙って
攻め続ける王子谷選手の気魄は、
まさに「全日本王者」のものでした。

そして、準決勝の原沢選手との戦いで完全ガス欠になりながら、
最後まで必死の反撃を見せた上川選手の健闘にも
心打たれました。

ここ数年、重量級選手の充実とともに、
全日本選手権が本当に素晴らしい大会になってきていると思います。
加えて今大会では、制野兄弟、垣原選手、河原選手ら、
中量級選手の闘いぶりも
大会をより面白いものにしてくれました。

来年の話はまだ早いのですが、
今年のリオ五輪で金メダルを獲り、
73㎏級の大野選手や、81㎏級の永瀬選手、
100kg級の羽賀選手が全日本選手権に出場してくれれば、
来年はまさにドリームマッチ!
実現してほしいなぁ。

王子谷選手、おめでとう!

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ひのまるキッズ事務局
柔道記者でもある 林 毅

いよいよ明日、今年の柔道日本一&リオ五輪最後の代表が決定!

全日本(ブログ用)

明日からゴールデンウィーク。
暦通りだと、飛び石ですが、2日、6日を休んで、
10連休なんて人もたくさんいるんでしょうね。
ぜひお休みを満喫してください。

さて、柔道関係者・柔道愛好家にとっては、
おそらくゴールデンウィークは“柔道三昧”なのではないでしょうか。
今日、28日はその口火を切る高段者大会、
そして明日29日は、“血湧き肉躍る”全日本選手権。
さらに、5月4日、5日は、全国少年大会。
休んでいる暇はありませんね(笑)。

ひと昔前には、これに国際高校選手権なんて大会もあって、
柔道専門誌の編集者時代は、締め切りも重なって、
地獄のゴールデンウィークだったことを思い出します。

そんなことはさておき、
今年のゴールデンウィーク、私のメインイベントは、
もちろん、全日本選手権です。

今年も、大会プログラムを制作させていただいたこともあり、
すでに、頭のなかは、すっかり全日本選手権モード。
トーナメント表、大会の見どころなどはすでに、
頭のなかにほぼ織り込み済み。
(最近、脳の劣化が激しく、忘れるスピードも速いのですが…)
あとは本番を待つばかりです。

大会公式サイトはこちら
http://kodokanjudoinstitute.org/tournament/archives/2016/
http://www.judo.or.jp/p/37669

ちなみに、プログラムでは今年も、有力選手5人、
・昨年優勝の原沢久喜選手
・準優勝の七戸龍選手
・一昨年優勝の王子谷剛志選手
・準優勝の上川大樹選手
・二年連続3位の西潟健太選手
の直前(約2週間前)インタビューを掲載しています。

実際に5人にお話をうかがった私の優勝者予想は…、
ナイショにしておきますが、参考までに、
話を聞いた印象を少し書いておきましょう。

★原沢選手……心技体、すべてが充実している印象。
気負いもなく、優勝に一番近いのかなぁ…。

★七戸選手……静かな語り口調のなかに、
「逆転」優勝への強い思いが。
七戸選手の可能性もあるな…。

★王子谷選手……このところ不調ながら、
自分の現状をきちんと分析・把握しており、復活の兆しも。
もしかしたら…。

★上川選手……オリンピック代表の可能性がないことから、
ノープレッシャーで戦える。
こんな時の上川選手はヤバそう…。

★西潟選手……上川選手同様、ノープレッシャー。
苦手の上川選手を破ったら、準決勝は初対決!の原沢選手。
勝てば相性のいい七戸選手、まさか…。

選手たちの話を聞けば聞くほど、
この選手の優勝の可能性もあるなぁ…と、
予想が難しくなってしまったというのが本音です。

リオデジャネイロ五輪の100㎏超級代表の座もかかった
今年の全日本選手権。
五輪代表の有力候補である原沢選手と七戸選手が勝ち上がり、
決勝で雌雄を決することになるのか、それとも、
他の選手が意地を見せ、「日本一」の座を奪い取ることになるのか。
例年にもまして、熱いあつ~い闘いとなりそうです。

東京近郊の方は、ぜひ日本武道館に!
遠くの方は、テレビでお楽しみください!
NHK 総合テレビ 16:00~17:30(予定)
NHK BS1 13:00~15:50(予定)

なんか、早くもドキドキしてきました!

ひのまるキッズ事務局
柔道記者でもある 林 毅