感動の全日本選手権。王子谷選手の闘いぶりにしびれた!

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ゴールデンウィークまっただ中、
皆さん楽しんでいますか?

今日は、こどもの日。
大学生の次女は、今日も1限から授業があるということで、
早々に行ってしまいました。
子供も20歳を超えると、
親父のことなんか相手にしてくれません。
寂しいものです…… (T_T)

さて、今さらではありますが、
4月29日の全日本選手権はご覧になりましたか?
今年も非常にいい試合の連続で、ホント、興奮しました。

そして、今年も「予想通り」にはいきませんでしたね。
大会プログラムを制作していることは
先日のブログでも書きましたが、
プログラム内で行なっている、識者による
「決勝進出者及び優勝者予想」。
私が記憶している限り、昨年まで7年以上
当たっていませんでした。
でも、今年の決勝予想「七戸vs原沢」で「原沢優勝」は、
かなり「堅い」と思っていただけに、
今大会の予想外の結果には、
改めて、全日本選手権で勝つことの難しさを痛感しました。

そんな予想はさておき、
2度目の王者となった王子谷選手の闘いぶりには、
正直、しびれました!

王子谷選手は、一昨年優勝してから、
全日本チャンピンのプレッシャーからか、
思うような闘いができなくなってしまい、
ここ一番の試合で勝てない日が続いていました。
大会の2週間前にインタビューしたときも、
まだ、立ち直っていない様子で、
会話にも元気が感じられませんでした。

それが、いざ本番では、持ち前の思い切りの良さが完全復活。
七戸選手との準決勝では大外刈、大外巻込を連発、
さらに上川選手との決勝でも、大外刈、支釣込足で完勝、
場内は大興奮でした。

なにより見ていて感動したのは、決勝・上川選手との攻防。
大外返を得意とする上川選手に対し、
王子谷選手は臆することなく大外刈で勝負を挑み、
1分15秒、豪快な大外刈で「技あり」を奪取。
上川選手の状態を見ても、あとは無理をせず、
時間を費やせば王子谷選手の優勝だなと、
思われたのでしたが、王子谷選手は、
その後も攻撃の手を緩めず、
返しを狙う上川選手に対し、
これでもかというくらい大外刈を連発。
守る気など一切なく、とにかく「一本」を狙って
攻め続ける王子谷選手の気魄は、
まさに「全日本王者」のものでした。

そして、準決勝の原沢選手との戦いで完全ガス欠になりながら、
最後まで必死の反撃を見せた上川選手の健闘にも
心打たれました。

ここ数年、重量級選手の充実とともに、
全日本選手権が本当に素晴らしい大会になってきていると思います。
加えて今大会では、制野兄弟、垣原選手、河原選手ら、
中量級選手の闘いぶりも
大会をより面白いものにしてくれました。

来年の話はまだ早いのですが、
今年のリオ五輪で金メダルを獲り、
73㎏級の大野選手や、81㎏級の永瀬選手、
100kg級の羽賀選手が全日本選手権に出場してくれれば、
来年はまさにドリームマッチ!
実現してほしいなぁ。

王子谷選手、おめでとう!

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ひのまるキッズ事務局
柔道記者でもある 林 毅

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