子どもの日の感動

図1

世間一般で言う「GWらしい過ごし方」をほぼすることなく
GWが終わってしまい、とくにGWロス的な気持ちのないまま
日常に戻っていますが、皆さんはいかがですか?

私が今年のGWで唯一、GWらしい過ごし方をしたのが、
子どもの日の全国少年柔道大会「観戦」でした。

「取材」では何度も行っている全国少年柔道大会。
現在、全日本男子監督を務める井上康生さんに、
初めて話を聞いたのもこの全国少年柔道大会でした。
たしか27年前の1989年、井上監督は小学5年生。
当時行なわれていた個人戦で優勝した井上少年の強さは、
まさに衝撃的なものでした。
試合後、「夢はオリンピックで金メダル」と言っていた井上少年は、
実際に金メダリストになり、いまや全日本の監督。
そう考えると、歳をとったなぁと痛感します。

昔の取材の話はさておき、今回はあくまで「観戦」。
以前に、ひのまるキッズでご招待させていただいた
大船渡の道場が出場するということで、
子どもたちに会いたいと思って来たのでした。

通い慣れた講道館。
考えてみると、8階の観覧席から試合を観たことは、
いままでほとんどありませんでした。
いつものように下(7階)で観るのでなく、
8階の観覧席(実際には立ち見)からの観戦というのも、
私にとってはとても新鮮で、
親御さんらと同じような気持ちになって観戦しました。

観覧席から観ていると、というより観覧席にいると、
当然ですが、お父さんやお母さんの生の声も聞こえてきます。
子どもたちの頑張っている姿を見て、
勝ち負けに関係なく涙するお母さん。
我が子の一挙手一投足に、一喜一憂しながら
大声で声援を送るお母さん。
胸の前で手を組み、心配そうに見つめるお母さん。

つい習慣で、そんなお母さんの一人に話を聞くと、
「予選リーグで負けちゃったけど、よく頑張っていました。
最初で最後かもしれないけど、全国に出られたというのは、
本当にいい思い出。子どもたちを褒めてあげたいです」
と、とても優しい表情で答えてくれました。

全国大会は不要という声もありますが、
「全国大会出場」という大きな目標を掲げ、
親子や友だちと、その目標に向かって努力することで、
子どもたちも、そして親御さんたちも
成長しているのではないかと思います。
やり過ぎによる弊害があることも確かですが、
今回、観覧席で観戦して感じたことは、
そういったマイナス要素よりプラス要素。
親子、仲間たちと頑張る姿の尊さです。
これは、指導者の努力によるところも大きいと思います。

試合が終わり、観覧席に戻ってきた我が子を笑顔で迎え、
頭をなで、抱きしめるお父さんお母さんの姿には、
ちょっと目頭が熱くなりました。

講道館を出るときは、
いつになくとても清々しい気分だったので、
そのまま神保町まで歩き、
前から気になっていた、
新潟名物の『タレかつ丼』を食べて帰りました。

というわけで、とてもいい1日でした。

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スポーツひのまるキッズ事務局
柔道記者でもある 林 毅

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