高校選手権で感動――「仲間との絆」で刻んだ新しい歴史の1ページ

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先週の土日は、日本武道館に
高校選手権の取材に行っていました。
男子は、昨年の高校三冠メンバーを3人残し、
大本命と言われた国士舘高校が決勝でまさかの敗退。
日体荏原高校が初優勝を果たしたのでした。

この日の日体荏原は、一人ひとりが
本当によく活躍していました。

2回戦の静岡学園戦では先鋒の百々雄弥君が4人抜き、
続く3回戦の津幡戦と、4回戦の天理戦では
次鋒・長井晃志君が2試合連続3人抜き。
準決勝の木更津総合戦では、先鋒の大吉賢君が4人抜きと、
試合毎に入れ替わりのヒーローが誕生。

準決勝の木更津総合戦に関して言えば、
73㎏の大吉君が、145kgの先鋒、110kgの次鋒、128㎏の副将に
いずれも裏投げで一本勝ちという、驚愕・圧巻の戦いぶりでした。
勢いに乗ったら手がつけられないというのは、
まさに、こんな状況を言うのでしょう。

決勝の“難攻不落”と思われた国士舘戦でも、
その勢いは止まりません。
この試合では、副将のハンガル・オドバートル君が
国士舘のエース格の2人を抜く大活躍を見せたのでした。

この日体荏原の勢いは、
前日の個人戦(81㎏級優勝)で疲労の残る
大将の藤原崇太郎君を、
できるだけ楽させてやろうと
チーム全員が一丸となったことで
生まれたのではないかと思います。
そして、その仲間の熱い気持ちに応えたのが、
キャプテンであり、大黒柱の藤原君でした。

高校選手権2連覇、インターハイ優勝の
藤原君ですが、体重は81㎏級。
決勝の相手、国士舘の飯田健太郎君は、
100kg級のインターハイチャンピオンで、
超高校級と言われる最強豪選手。
過去の対戦では、2回続けて負けていました。

でも、仲間が頑張り、決勝まで1試合もせずに
“温存”されていた藤原君は、
「ここで俺が勝たなきゃ、なんのためのキャプテンだ!」と奮起。
難攻不落の飯田君から、執念の背負い投げで「有効」を奪い、
勝利したのでした。

新しい歴史の1ページは、まさに“仲間との絆”で
生まれたと言っていいと思います。

国士舘の無念と日体荏原の歓喜。
勝負の難しさと面白さ、
あきらめない気持ちの大切さ、仲間との絆、 
いろいろなものを感じた今年の高校選手権でした。

柔道ライター 兼 ひのまるキッズ事務局 林 毅

子供の反抗期、皆さんはどうしていますか?

先日、知人から
「小6の息子が反抗期でまいっちゃって…」
という話を聞きました。

半年くらい前に、その親子に会ったときは、
そんな様子は微塵もなかったのですが、わずか半年の間に、
子供が、とくに父親の言うことをまったく聞かない。
やたらと反抗的な態度をとるようになってきたと
心底困っている様子でした。

私は「大人になるために必要なことですから、
あまり気にしなくても大丈夫じゃないですか」と答えつつ、
20歳と22歳になる自分の娘のことを考え、
うちの子って、反抗期らしい反抗期なかったけど、
逆に大丈夫なのかなぁと心配になり、
反抗期について少し調べてみました。

一般に、いわゆる「反抗期」が起きるのは
小学生から高校生くらいまでで、
統計的には、小学校時代約10%、中学校時代が約50%、
そして、高校時代が約10%だそうです。

反抗の激しさや反抗期の長さなどは人それぞれですが、
反抗期が全然なかったという人もいるようです。

反抗する理由、対象については、
母親が 約75%、父親が約50%、教師が約20%と、
母親が圧倒的に多いそうです。
やはり子供と接している時間が長いほど、
反抗の対象になりやすいということでしょう。

反抗の理由としては、
自立心の芽生え
親の性格や態度
自分自身の不安定、未熟さ
相互理解の欠如
思春期の必然性

などが挙げられ、反抗期が終わった理由としては、
自分自身の成長
感謝の心
自然消滅
親と疎遠になった
家族が親密になった
親へのあきらめ
といった理由が挙げられています。

小中学生を持つ親御さんにとっては、
子供の反抗期は、本当に悩みの種だと思います。
「まさにいま真最中」という方も
「うちはまだ」という方も、
知っておいたほうが良さそうな
「反抗期の子供との向き合い方」を
本やネットでちょっと調べてみたので、
記しておきます。

まず、親の心構えとして最も大切なことは、
「反抗期を子供の成長過程と認め、受け入れること」
だそうです。

そのうえで、子供の主張を最後までしっかりと聞いてあげること。
そして、正しい部分は認めてあげ、誤っているところは
「それは間違っている」と毅然とした態度で接することが
大切なのだそうです。

頭ごなしに怒ったり、否定したりすると反抗心を助長し、
親子の溝をさらに深めることになってしまうかもしれません。
子供の言い分にも筋が通っている場合もありますから、
まずは、子供の声に耳を傾けてみてください。

子供を従わせようとして怒鳴ったり、叩いたり、
脅すような言動は絶対にNG。
強く言って聞かない場合はあえて放っておき、
静かに見守るほうがいいかもしれません。

自立した大人への階段を上っている最中のことですから、
心配な気持ちはわかりますが、過度な干渉はせず、
子供の意思を尊重してあげるように努めることも
必要なようです。

最初にも書きましたが、
『反抗期は子供の成長過程』で、
程度の違いはあれ、自分自身も
子供の時期に通ってきた道だと思います。
少なからず子供の気持ちも
わかるところがあるのではないでしょうか。

親としては、心に余裕を持って、
しっかりと子供を見てあげること、
そして、子供の声を聞いてあげること
が最も大切なようです。

ひのまるキッズ事務局 林 毅

感謝を心を育むために。

こんばんは、ひのまるキッズの原です。

ひのまるキッズでは、五つの心にひのまるキッズ代表の永瀬がひのまるキッズを立ち上げ、これまで続けてきた過程で、多くの困難や障害が立ち塞がった時、常に心に留めていた言葉、「いまから、ここからという不屈の心」を一つ追加して、ひのまるキッズ六訓とさせていただきました。

白抜き

 

いまから、こころからという言葉については、その想いを含めて改めて代表からご紹介させていただくとして、今回は、ありがとうという感謝の心について、書かせていただきます。

 

私がもう5年ほど前に友人から見せてもらった友人の会社の社員向けの講演ビデオのことです。

その講演の演者は、近畿のある有名塾の代表の方の話で、講演の内容は、どうやって子ども達を有名校に、はいれるような教育を施したかというものでした。

簡単に概要をお伝えすると、

子ども達に一番にそして常々伝えているのが、親への感謝ということです。

なぜなら、最初は希望校があったり、将来の夢を持って入塾してくる子どもも多く、何も言わずに黙々と与えられた課題をやろうとするそうです。でも、徐々に壁にぶち当たったたり、モチベーションが続かずに、目標の点数を取れなくなって、最終的には希望校に入れてやれない子が出てきてしまう。もちろん、状況に応じた目標設定はするものの、一度下がってしまった気持ちを奮い立たせるのは困難を極めます。

そんな子ども達のやる気スイッチをONの状態に保つ方法として、たどり着いた答えが、親への感謝の気持ちを持たせ、親の期待に応えたいと認識させることだと言うものでした。

このビデオをみて、私が子ども時代、父親の呑み仲間がいつも家に飲みに来ていて、酔っ払っちゃあ、お前のお父さんは偉いとか、お母さんは凄いとか言って褒めてくれていたのを子どもながらに嬉しかったことを思い出しました。

そして、ひのまるキッズでも、引き続き、親子の絆についての講話を継続していかなければと改めて感じております。

なぜなら、親御さん自身では伝えられないことを第三者が伝えなければと感じているからです。

 

最後に、今回、この塾の話を思い出したメルマガを紹介します。

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「熊本の名校長・最後の授業」  大畑誠也(九州ルーテル学院大学客員教授)

私が考える教育の究極の目的は「親に感謝、親を大切にする」です。

高校生の多くはいままで自分一人の力で生きてきたように思っている。

親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。

これは天草東高時代から継続して行ったことですが、このことを教えるのに一番ふさわしい機会として、私は卒業式の日を選びました。

式の後、三年生と保護者を全員視聴覚室に集めて、私が最後の授業をするんです。

そのためにはまず形から整えなくちゃいかんということで、後ろに立っている保護者を生徒の席に座らせ、生徒をその横に正座させる。

そして全員に目を瞑らせてからこう話を切り出します。

「いままで、お父さん、お母さんにいろんなことをしてもらったり、心配をかけたりしただろう。

それを思い出してみろ。

交通事故に遭って入院した者もいれば、親子喧嘩をしたり、こんな飯は食えんとお母さんの弁当に文句を言った者もおる……」

そういう話をしているうちに涙を流す者が出てきます。

「おまえたちを高校へ行かせるために、ご両親は一所懸命働いて、その金ばたくさん使いなさったぞ。

そういうことを考えたことがあったか。

学校の先生にお世話になりましたと言う前に、まず親に感謝しろ」

そして

「心の底から親に迷惑を掛けた、苦労を掛けたと思う者は、いま、お父さんお母さんが隣におられるから、その手ば握ってみろ」

と言うわけです。

すると一人、二人と繋いでいって、最後には全員が手を繋ぐ。

私はそれを確認した上で、こう声を張り上げます。

「その手がねぇ!

十八年間おまえたちを育ててきた手だ。

分かるか。

……親の手をね、

これまで握ったことがあったか?

おまえたちが生まれた頃は、柔らかい手をしておられた。

いま、ゴツゴツとした手をしておられるのは、

おまえたちを育てるために

大変な苦労してこられたからたい。

それを忘れるな」

その上でさらに

「十八年間振り返って、

親に本当にすまんかった、

心から感謝すると思う者は、

いま一度強く手を握れ」

と言うと、あちこちから嗚咽が聞こえてくる。

私は

「よし、目を開けろ。分かったや?

私が教えたかったのはここたい。

親に感謝、親を大切にする授業、終わり」

と言って部屋を出ていく。

振り返ると親と子が抱き合って涙を流しているんです。

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『致知』2011年1月号

特集「盛衰の原理」より

6年目に向けて

東日本大震災から5年。
インフラなどの復興が進む一方で、仮設住宅を始め、
いまなお不自由な生活を余儀なくされていらっしゃる方も
多くいらっしゃいます。

スポーツひのまるキッズでは、2011年から現在まで、
「東日本大震災支援プロジェクト」として、各大会への
ご招待や宮城県での合宿を実施してまいりました。

スポーツで笑顔になる子どもを一人でも多く、
スポーツで笑顔になる親子を一組でも多く

スポーツひのまるキッズは、微力ではありますが、
今後も復興支援プロジェクトを継続してまいります。
写真は、先月2月21日(日)に大阪市中央体育館で開催した
「第6回近畿小学生柔道大会」に宮城県東松島より
お呼びした矢本柔道スポーツ少年団のみなさんです。

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2016年3月11日
一般社団法人スポーツひのまるキッズ協会 事務局

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その139:物心ともに豊かな人生)

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与えられた仕事を
天職と思い、その仕事を
好きになる努力をし、
さらに打ち込むことで、
物心ともに豊かな人生を
送ることができるのです
稲盛和夫(京セラ名誉会長)

先日、ひのまるキッズの協賛社社長のFBにアップされていた言葉。

社会人となって、最初の職業である編集者から始まって、いくつかの
転職を繰り返した自分ですが、すべて自分の好きなこと、思い通りの
ことをしてきました。

もちろん(特に会社を興してからは)、すべてのステージであらゆる
困難に遭遇しましたが、その時々で支えてくれた家族、仲間に助けられ
何とか切り抜けることができました。

そして、いまから、ここから、ってさらに打ち込むことができることを
本当に幸せだと感じつつあります。

今、まだまだ物的には豊かとはいえませんが、少しずつですが、心的には
豊かな日々を送れている実感があります。

物心ともに豊かな人生

それがどういう人生かまだ分かりませんが、少なくても死ぬときに
「あ~あ、俺の人生面白かったな!」
って思えるように与えられた天職、ひのまるキッズ事業にさらに打ち込み
打ち込み、打ち込みまくろうと思っています。

いまから、ここから、打ち込みコンテスト満点を目指して(笑)

永瀬 義規

お互いに礼!

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先週の土日、講道館で
「全国体育系学生柔道体重別選手権大会」が行なわれました。
この大会は、体育系の学部、学科などを有する大学の学生の大会で、
初日には、研修会があり、大学生や大学院生の研究(論文)発表が行なわれたり、
青年海外協力隊の紹介や体験談発表、
後援企業によるセミナーなども行なわれたりするほか、
大会自体の運営も主管校が中心になって行なっています。

当然、審判員も大学生や大学院生。
学生とは思えないほど、堂々と、的確な審判を行なっている学生もいれば、
慣れない審判に悪戦苦闘、見ているこちらがドキドキしてしまうような、
危なっかしい学生もいて、厳密に言うと、技の判定や「指導」のタイミングなどに
「?」がつくような場面も、多少見受けられました。
それでも、この大会は、学生にとっての「研修の場」であるということが、
応援の学生や観客、指導者の間にも浸透しているため、
大声を出しての応援やヤジはほとんどありません。
「落ち着いて試合が見られていいね」という声も
あちらこちらから聞こえてきました。

この大会は、同年度の全日本学生体重別選手権大会で
ベスト16以上に入った選手は出場できない
(一部大学は、全日本学生体重別選手権出場者は出場できない)
という規定はありますが、「全国大会」に相応しいレベルの高さで、
出場選手にとっては、「研修」でもなんでもなく、
真剣勝負の「試合」そのものです。
過去には、この大会で結果を出して自信をつけ、
世界の舞台に羽ばたいていった選手も多数います。

さて、その大会の開会式を何気なく見ていて、
「あれ?」と思ったのが、
タイトルにつけた「お互いに礼!」でした。

通常、大会の開会式の最後と言えば、
「一同、姿勢を正して、礼」だと思うのですが、
体育系学生大会の開会式の一番最後の礼は
「お互いに礼」だったのです。

皆さんも、普段の稽古では、おそらく、
正座し、姿勢をただし、
「神前(あるいは正面)に礼、先生に礼、お互いに礼」と、
練習前、練習後に行なっているのではないかと思います。

この体育系学生柔道大会は、単なる大会ではなく、
あくまで学生にとっての稽古の場、研修の場なのである
ということが、この何気ない「お互いに礼」の挨拶から感じとれて、
ささいなことかもしれませんが、
「なるほど」と妙に納得したのでした。

一緒に稽古してくれる相手を敬い、感謝する気持ちを持つ。
それは、普段の練習でも、試合でも同じ。
日常生活においても、「お互いに礼」の気持ちを持ち続けたいと
そんなことを感じたのでした。

ひのまるキッズ事務局 林 毅

(写真は、体育系学生大会で主審を務める日大のレイズ・カヨル選手。なかなか素晴らしい審判をされていました)

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その138:51回で得た宝)

入来院君最後の礼2

先週、無事成功裏に終了することができたスポーツひのまるキッズ近畿大会。

写真は、大会最終試合となった6年生男子無差別決勝の試合終了時の礼。

大会のエンディングにふさわしい、優勝した入来院君のこの礼。

観ていて、心の底から熱いものがこみ上げ、言葉では言い表せない充実感を覚えました。

話は変わって・・・、

先日、クラウドファンディングの支援者を精査していると、なんと、ひのまるキッズのスポンサー企業の役員たちが当たり前のように名を連ねているのに驚きました。みなさん、本当にありがとうございました!!

さて、そのうちの一人で、これまで、あらゆる場面で相談にのっていただいている方に先日、こう言われました。

「永瀬さん、ひのまるキッズは何回になりました? え、トータル51回。こりゃ、何事にも代えられない宝だね。私も当社でイベントをやるときには必ず『第〇回』って入れて始めるんです。そうすると続けなければならないと目標を立てる。そして続けているうちに途中でくじけそうになっても何とかやめなくてもよくなる、それはね、何事にも代えられない何かがそこに生まれるからです。

協賛社だっていつも(業績が)良いわけじゃない。でも続けてその数が増えてくると自然に悪いところが出てきたら、良いところが代わりに助けてくれる。そんなもんですよ。だから、ひのまるキッズも絶対に回りがつぶしませんよ、絶対に!」

そして、次の目標を聞かれ、

トータル100回!!
そして、全都道府県に一つの『ひのまるキッズイベント』の開催

と私が答えたとき、

そりゃ、良いですね! 絶対にできますよ!!!

と真正面から私の顔をみたその吸い寄せられるような笑顔に、グーンと自信が沸き上がってきました!!!

そして、改めてその『宝』ってなんだろう・・と考えようとしたとき、頭の中を一杯にしたのが冒頭の入来院君の礼だったのです。

入来院君最初の礼2

もちろん、彼は彼の道場で先生に

『将来、周りから敵対視されるような選手では無く、皆から愛されて応援して頂ける選手を目指そうと、また周りの人からも目標にされる選手になろう』

と指導を受けているそうです。なので、ひのまるキッズに出たからだけでそうなったわけではないと思います。

でも、彼のこの礼。

ひのまるキッズにおいては、彼の他を寄せ付けない群を抜いた強さ以上に、会場の皆さんに注目され、認めてもらっているのは周知の事実です。我々にとって何事にも代えられない宝です!

51回続けて得た宝。

いまから、ここから、これからもっともっとたくさんの宝を掘り当てるかと思うとゾクゾクします!はい。

追伸

1年生の時の入来院くんとお母さん。五年後の今を想像できたでしょうか?そして、こらからの5年後も素晴らしい未来が待っていることを祈念しております!!!

入来院君1年生

思いやりとは、相手の立場になって考え行動すること。

こんばんは、ひのまるキッズ事務局の原です。

2月21日(日)2105年度、最後の第6回スポーツひのまるキッズ近畿小学生柔道大会が大きな怪我もなく成功裡に終えることが出来ました。

ご尽力いただいた皆様へ事務局一同、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

今日は、近畿大会の開会式後に講師の内村先生が親子の絆をテーマに子どもたちに話をされていたことをリマインドし、親子だけではなく、夫婦や同僚の間でも同じように常に思いやりの心をもって接していきたいと感じたメルマガを紹介します。

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あるご主人が病気で奥さんを亡くされて、初めてキッチンで家事をしたそうです。

そのときにキッチンで食事を作る大変さに、ご主人は初めて気がつきました。

料理を作るためにはメニューを考えたり、買い物をしたりすることも必要だとわかりました。

奥さんが元気だった頃、仕事から帰ってきたご主人は奥さんに、

「まだ、食事ができていないのか?」

と怒鳴っていましたが、奥さんは何の文句も言わずに、

「ビールを飲んで待っていてください」

と言って、ビールを出してくれていたそうです。

そのときの奥さんの姿を思い出して、ご主人は涙が出たそうです。

奥さんが亡くなって初めて洗濯をしたときには、水の冷たさに初めて気がついて、なぜ、奥さんの手が荒れていたのかがわかりました。

寒い日に、笑顔で洗濯物を干していた奥さんの姿を思い出して、こんな大変なことを毎日笑顔でしてくれていたのかと思ったそうです。

どうして、

「毎日、一生懸命に家事をしてくれてありがとう」

と一言だけでも、ねぎらってあげられなかったのだろうかと、とても後悔したそうです。

_______
「小さな幸せに気づく24の物語」

中山和義 著(フォレスト出版)
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ひのまるキッズが、親子で参加してもらっている理由の一つとして、子どもたちの頑張りを、どんな些細なことでも構わないので、親御さんたちに褒めてもらいたいと思っています。

褒めてもらえることで、子どもたちがさらに頑張り、自信を持ち、強い心を育てていってくれると信じているからです。。。

 

そして、2016年度はさっそく4月10日、横浜文化体育館の第8回スポーツひのまるキッズ関東小学生柔道大会で幕を開けます!!

エントリーは3月4日(金)までとさせていただきますので、同じ道場内でお誘いあわせのうえ、奮ってご参加いただきますようお願いいたしますm(__)m

エントリーはこちらから

http://hinomaru-kids.jp/judo/entry.php

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その137:ひのまるキッズ六訓)

ひのまるキッズ六訓

今日の第6回近畿大会で、ひのまるキッズも通算51回目を迎えることとなりました。

4月の関東大会は8回目。

第1回関東、東海、九州に出場した6年生が、もう大学生となります。

嬉しいことに、各方面からの注目をいただき、その時に『未来の五輪メダリスト発掘』みたいに取り上げられることに少し違和感があることは確かですが、実際、ひのまるキッズの卒業生が活躍しているのも事実。

素直に、彼らの活躍を応援することにしています。

そんな中で、特に嬉しいことは、ひのまるキッズで入賞していなくても柔道を続け中学、高校になって会場でお会いできた時、そして、8年前にマナ-賞をとった選手が、今や、全日本ジュニアのトップにいることがわかった時・・・、本当にやっていてよかったと思います。

そこで今回・・・、

満を持して、これまでずっと温めてたことを発表します。

ひのまるキッズ六訓です。

我々が常に掲げている『当たり前のことを当たり前にできる人間育成』に大切な道場五訓に、私が毎回叫んでいる“いまから、ここから”の精神を加えたこの六訓。

何も、これを偉そうに大上段から言い続けるのではなく、我々ももっと自分自身を律し、参加する親子の目線になって、地元の行政、企業の応援をいただき、全国の道場の先生たちと共に精進していきたいと思っています。

そして、将来、ひのまるキッズに参加した子供たちが親となって、会場に戻ってきてくれる時まで・・

事業をもっと足腰の強いものとしていくためにも、愚直に己を尽くしていこうと思っています。

ひのまるキッズ六訓

かわいがってやってください!!

どうか、よろしくお願い申し上げます。

永瀬 義規

白抜き

お持たせしました! 『スポーツひのまるキッズ通信Vol.05』ようやくできました!

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いやぁ、本当に難産でした。
2015年度2冊目の、スポーツひのまるキッズ通信。
年末に発行する予定だったのですが、
年明けどころか、気がついたらもう2月中旬。
いろいろな作業が重なり、
次から次にやらなければいけないことが舞い込み、
それとはなしに、後回しにしてしまっているうちに……。
いやぁ、時の経つのって、ホントに早いですよね。
……と、まぁ、これは言い訳なんですけどね。

お待ちになられていた皆さま、
遅くなってしまい、すみませんでした。
m(_ _)m

というわけで、ようやくでき上がった『ひのまるキッズ通信』。
内容としては、昨年の夏に行なった
『復興応援プロジェクト 親子夏合宿 in 宮城のレポート』、
そして、主要柔道衣メーカーさんにお集まりいただいた
『柔道衣を考える』座談会を二本柱に、
ひのまるキッズ応援企業のご紹介や、
2016年度のひのまるキッズの大会スケジュール等々、
盛りだくさんの内容となっています。

全国の道場、そしてひのまるキッズ会員の皆さんのお宅に、
直接送付しておりますので、ぜひご覧ください!
近畿大会以降のひのまるキッズの大会でも
参加者の皆さんに配布していきます。

スポーツひのまるキッズのホームページでも
近日、アップいたしますので、そちらもお楽しみに。

http://hinomaru-kids.jp/judo/tsushin.php

以前、『柔道衣を考える』座談会を行なった直後のブログで、
「柔道衣を洗う際に、柔軟剤はNG」というお話をお伝えしたところ、
かなりの反響があったのですが、
今回、柔道衣をテーマに座談会を行なった一番の目的は、
勝負に勝つために、相手が持ちづらい柔道衣を着るなんてことは、
絶対に考えてほしくない。
指導者はもちろんですが、選手にも、
なぜIJFが、柔道衣に関する細かなルールを決めたのか、
ということを考えてほしいと思ったからです。

IJFは、次から次に、ルールを変更しています。
たしかに、いくつかの変更点に関しては、
「やりすぎではないか」と感じるものもあります。
ルールによって、柔道自体に変容が生じていることも否めません。
下穿きを直接つかんだら「一発反則負け」なんて、
手内股(掬い投げ)を得意としていた小柄な選手にとっては、
「死活問題」と言えるほどのルール変更だったと思います。
ルール変更により、失われた技もあります。

でも、IJFがやろうとしていることは、
柔道の魅力、柔道の面白さを引き出そうということ。
そのためにどうしたらいいのかと考えた末に導き出した
ルール変更であるということは間違いありません。
柔道衣のルール変更に関しても、
目的は、柔道の魅力を引き出すこと。
それだけははっきりしています。

日本においても、
「勝つため」に、相手がつかみづらい柔道衣を、
試合で着ていたという方もいると思います。
それが当たり前だった時期もあります。
でも、その結果、どんどんエスカレートして、
組み合うこともできないような柔道衣まで出てきて、
柔道自体が変容してしまった。
ルールが柔道を変えたのではなく、
ルールがなかったために、柔道自体が変わっていってしまった
という事実もあると思います。

お互いに組み合い、技を出しあう。
持ちづらい柔道衣で、相手に技をかけさせないのではなく、
手首の使い方や体さばきといった柔道本来の技術を使い、
もっと奥の深い、もっと魅力あふれる柔道になってほしい。
『柔道衣を考える』という座談会には、
そんな思いを込めています。

ひのまるキッズ事務局 林 毅