頑張れ、ボクらの日本代表!

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先週の土日で行なわれた
全日本選抜体重別終了後に、
リオ五輪の日本代表が決定(男女、最重量級以外)、
翌4月4日(月)に講道館で、
代表選手全員が集合し、記者会見が行なわれました。

ご存知のように、
今回の選抜体重別は、各階級の最有力選手が次々に敗れる、
まさに、波乱の連続でしたが、
決定した日本代表は、いたって順当。
選抜体重別の結果次第と思われた階級以外は、
結果とは関係なく、それまでの実績から代表が選出されました。

今までは「基準があいまい、選考が不透明」と言われてきた代表選出ですが、
今回は、選抜体重別一発で決まるのではなく、国際大会の結果と、
IJFワールドランキング等が考慮され、総合的な判断で決まることが
事前に広く伝えられてきたため、
マスコミ公開で行なわれた最終決定の場での混乱というのは、
表面的にはありませんでした。
しかし、「最終選考会」として行なわれる大会の結果が、
一部の階級においては、実は「最終選考」の意味をなしてない
というのはどうなんだろう? というすっきりしない部分はあります。

前述したように、決定した代表に関しては、
非常に「順当」だと思いますし、現在の代表選考システムが
きちんと機能した結果だと思うので、まったく異論はありません。
現在の日本代表としてもっとも相応しい、ベストな人選だと思います。
ただ、この大会で負けて代表になった選手にとっては、
純粋に喜べない、複雑な心境だと思いますが…。
一部で、負けても代表になることが決まっているのなら、
試合をさせないほうがいいのではないかという声も上がっていますが、
これについては、私も賛成です。
最終選考会の結果・内容によって変わる可能性のある階級以外は、
途中段階の、選考対象となる国際大会などの結果で「内定」を出し、
早めに調整に入らせるというのも、オリンピックに、
最善の状態で臨むために必要なことではないかと思います。

それはそれとして……。
晴れて、翌日に行なわれた代表会見。
12人の代表のうち、選抜体重別で優勝して
代表を勝ち獲ったのは、わずか5人。
そのせいか、笑顔もちょっと控えめだった気がします。

会見の場で井上康生・男子監督は、
「今日、みんなの引き締まった顔をみて『覚悟』を感じた。
代表の自覚と誇り、その覚悟を持ち、全員が金を獲りにいく」と話し、
南條充寿・女子監督は、
「金メダルを獲りにいく集団。これからの4カ月間、
しっかりと準備し、最後は笑顔で『行ってきます』と言える状況を作る」
と決意を口にしてくれました。
両監督が言うように、全員が金メダルの可能性を持った
本当に、素晴らしい日本代表だと思います。

過去、オリンピック4大会で日本代表の、
オリンピックに向けた強化合宿などを取材してきましたが、
それはそれは壮絶なものでした。
井上監督の言った『覚悟』がなければ、
乗り切れるものではありません。
これまで厳しい代表争いを戦い抜いてきた皆さんですが、
おそらく本当に厳しいのはここからです。

私たちは、応援することしかできませんが、
8月6日からのオリンピック本番で、
皆さんがベストを尽くせるよう、
精一杯、応援していきたいと思います。

頑張れ! ボクらの日本代表!

林 毅

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その141:終わりは、始まり~社会に羽ばたく後輩たちに贈る言葉)

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卒業式のシーズンです。

FB友達のタイムラインでも、お子さんの、教え子の、自身の、たくさんの
方々がこれまでの感謝、今後の抱負など様々な思いをアップしています。

昨日、母校・中大柔道部でも卒業生と新入生と一緒に歓送迎会を実施。

前主将の旅立ちの言葉を聞いて「こいつらにもっとできたことがあったのではないか?」
と反省し、監督の紹介を聞きながら新入生たちに「彼らが卒業するまでにはこうしないと」
と改めて思いを固め・・と恥ずかしながら毎年同じことと思っているなぁ、という気持ちと同時に
頭の中に強く浮かんだ言葉がありました。

終わりは始まり

小学校6年、中学校3年、高校3年、そして今では大学の4年を多くの人がその期間で教育を
受け、それぞれのタイミングで入学、卒業を迎えています。

始まって、終わる・・・。

いや、荒っぽい言葉で言うと(義務教育はもちろん、いまや大学も)始めさせられて、終わらせられる、ともとれます。

しかし、それは社会人になって劇的に大きく変わります。

それは、

始めるのも終わるのもすべて自分で決める。つまりすべてが自己責任ということです。

私自身、大学を卒業して社会人になってから、多くの人に恵まれたことをバックに、人生を自分の好き勝手に生きてきました。

そのことで、たくさんのことを得て、たくさんのものを失いました。

全ては自己責任。この人生に反省はありますが、後悔はありません。でも、決して人に勧められたものでもありません(苦笑)。

ただ、良くても悪くても胸を張って言い切れることは・・、

これまで、一度決めたことを妥協してやめたことはない! ということです。

つまり、終わるときには自分自身十分納得して終わり、次を始めることができた、ということです。そこに妥協はありませんし、人のせいにしたことはありません。

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~今春、社会に旅立つかわいい後輩たちに伝えたい事~

これからの人生、起きること全て責任は自分にあります。誰がどう言おうが、何をしようが、してくれなかろうが、そんなことは関係なく、全てが自己責任です。

その中で、これだけは心掛けてください。

終わるとき、辞めるとき、そう思ったとき、こう自分自身に問いかけてみてください。

おい、お前、本当にそれでいいのかい? もうちょっとやれるんじゃないのかい?? 学生時代にあんなにきつい稽古に耐えられたのに、もう終わっちゃうのかい??? お前はそんなもんじゃないよね???? いまから、ここからだよ!!!!!

頑張って人に認められることより、気張って己自身を誇りに思える人間になってください。

全ては自己責任、そして自分の評価は自分自身でしていいんです。何かあったら苦楽を共にした仲間が必ず支えになってくれます。

『はじめ!!』

学生という修行期間は終わりました。あとは、社会という畳の上に上がって目に見えないすべてのものに勇気をもって挑みましょう!

いまから、ここから! 君ならできる!!!

永瀬 義規

白抜き

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その140;人間、忘れることができるから生きていくことができる・・のかなぁ)

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人間ね、忘れることができるから生きていくことができると思うのよ・・・

最近、録画してためていたテレビドラマの中で、認知症の症状が進行していると思われる初老の女性がふと漏らした言葉が、頭から離れない・・・。

自分自身、今までの人生、今現在ですでに、お陰様で普通の人以上に波乱万丈の人生を送らせていただいていると思います(笑)。その中で、常に頭の中に深く突き刺さっている思い出がいくつかあり、さらに忘れようにも忘れられない記憶も心の底にこびりついています。

そして、改めて振り返ってみると、不思議なことに私の場合は、良いこと悪いこと均等にそれが残っていることに気が付きます。

基本的に能天気に見える割にはウジウジ考えるほうなので、特に悪いことに関してはどんなときにもそのことがとてつもなく長い時間脳裏から離れません・・現に一人でいるときには、そのことばかり考えている自分がいます。

でも、その一方で、いまから、ここから!って毎日、毎瞬間、己を鼓舞できるのは、忘れられない良いことがいつも弱っている自分自身を支えてくれてハッパをかけてくれているからということも事実です。

あの未曽有の大震災から5年が経ちました。

ひのまるキッズではこれまで290名の親子を被災地からご招待することができました。

その中で、今でも様々な新しいことを聞くことがあるのですが、一番心に残っているのが、

今になって夜泣きする子供たちに困惑している・・

というあるお母さんの話。それは、当日赤ちゃんだった子供が物心ついた今になって
震災を思い出し、泣き出すという内容でした。

後日、友人の精神科医に聞いたところ、それはいわゆるトラウマというもので、それを消すにはもちろん長い月日。そして、それ以上の、それをかぶすくらいのたくさんの楽しい思い出が必要だという答えが帰ってきました(医学的な細かいところは定かではありませんが・・)。

言うが易く、行うは難し

とは思いますが、私たちができることは、ひのまるキッズで一つでも多くの楽しい思い出を
提供することしかありません。

人間、忘れることができるから、生きていくことができる・・・

私自身、正直、これまで悔やみきれないことを忘れたくて、何もかもやる気がなくなったり、自暴自棄になったりしましたが、残念ながら何をしてもそれは忘れられません。

でも、少なくても今は、そんなことを思い出すことがないほどの沢山のやりがいに囲まれて日々気張れています。思い出す暇がありません・・(笑)

昨日、ひのまるキッズ東北大会ファミリーと四国大会ファミリーのお店でスタッフと愉しいひと時を過ごしているとき、この『』をしみじみと感じたことがこの上ない幸せでした。

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いまから、ここから、そう、これからが本当の勝負です!!

永瀬義規

柔道普及を考える

こんばんは、ひのまるキッズの原です。

柔道普及を目指すために、柔道の価値を改めて見直し、その価値を高めるために何ができるかを考えたいと思います。

まず、柔道人口が日本の3倍になったフランスは柔道にどのような価値を見出しているのか?

柔道の持つ『礼儀』『規律』『尊敬』といった精神が、フランスでは子供の教育によいと考えられていて、これまでフランスでは希薄だった、『礼儀』を重んじて、他人を『尊敬』する精神が新鮮で、親が子供の教育の補足するものとして柔道が重宝されているのだそうです。また、護身術として、基礎体力をつける手段としてと、子どもたちにとって、そして、親にとっても非常に効果的なアプローチだということに気づかされます。

フランスでは、どうやら、6歳~9歳までに柔道を始める子どもが多く、そのための指導マニュアルまで作成されていて、初めてスポーツに触れるであろう子どもたちへの配慮や上にある柔道を始める理由に沿った教育的要素が詰まった、子ども目線のプログラムが組まれているようです。

日本の子どもたちが柔道を始めるきっかけは何なんでしょうか?

そして、道場や学校の部活では、その目的を支援できるような環境が整っているのでしょうか。

ちなみに私は肥満児だったので、柔道をして引き締まった身体になることが目的で柔道を始めたように記憶しています。

ひのまるキッズとして出来ることは、まず大会に参加いただく方々へ柔道を始めたきっかけや親として柔道に期待していることなどをアンケートで聞かせてもらう事から始めたいと思います。

 

 

ちょっとワクワク♪

みなさん、おはようございます。

昨夜、コンビニでこのピンクの新聞を目にして、とっても久しぶりに買っちゃいました。

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知らない方も多いと思いますが、これ、サッカー専門新聞で、月・水・金の週3回出ているのです。
コンビニや駅の売店などで販売してますが、特集されてる内容によっては、早く買わないと売り切れてしまい残念な思いをすることがあります。
サポーター仲間の中には、定期購読して、「私は家に届くから大丈夫~」と余裕の表情を見せている子もいました(笑)

Jリーグが始まると、毎週のJリーグの試合結果や予測が大半ですが、やはり、J1のチームが多く取り上げられるので、応援するチームがJ2になってからは、自然と買う回数が減って、実はもう何年も買っていませんでした。

しかし、昨夜、久しぶりにこのピンク色を目にして、1面に『順位予想』
「あ、そうか。もうすぐJリーグ開幕だ!」と思わず手にしました。
明日、2月27日(土)開幕です。

Jリーグのシーズンは春~秋ですから、Jが始まると「春来たな。」と思いますね♪
新たなシーズン、やっぱりわくわくします。
今年はどうなるかな~。

体調もまだイマイチで、仕事で疲れていましたが、久しぶりのピンクの新聞で、わくわくする気持ちを思い出し、ちょっと元気になりました。
「ピッ、」っと目に入るこの色、大事ですね(^^;

みなさんは、「春だな。」と感じたり、「ワクワク」するようなこと、ありますか?(^^)
ちょっとしたことをきっかけに、ちょっと気分を上げて、今日も1日がんばりましょう~。
それでは、みなさん、いってらっしゃい。

スポーツひのまるキッズ協会事務局 新井みどり

2015年度の最終回

みなさん、こんばんは。

第6回ひのまるキッズ近畿大会も無事に終了する事ができまして、これで2015年度のひのまるキッズの最終回の幕が降りました。大会に参加してくださいましたみなさま、お疲れさまでした。

今回もスポーツひのまるキッズプロジェクトの復興支援活動としまして、みなさまからのご支援で宮城県の東松島市より、「矢本柔道スポーツ少年団」の9組の親子をご招待する事ができました。ご協力ありがとうございました。

私がこのプロジェクトに関わってから、最多人数の19名のみなさんと二日間を過ごさせていただきました。

冬の時期の開催なので、東北の天候が荒れない事を願いましたが、飛行機の遅れもなく、順調にお越しいただけて、まずはひと安心。

前日練習会終了後、みなさんとホテルに移動し、ホテルにチェックイン。少し休憩の後、夕食の場所まで、電車を乗り継いでのご案内。人数が多いので、少々緊張しましたが、みんなで楽しくお話ししながらの電車移動となりました。長距離の移動でお疲れだったと思いますが、滅多にたくさん電車に乗ることもないからと、みなさんに言っていただけて、ほっとしました。夕食の間、大人たちのお話しを大人しく聞いている子供たちの姿勢がとても印象的でした。夕食後はまた、電車を乗り継いでの移動。ご父兄のご協力もあり、無事ホテルに戻る事が出来ました。

ベイタワーホテルロビーにて

そして、大会当日は私も運営で慌ただしくしていたので、みなさんとお話しする時間もなく、二日間あっという間に時間が過ぎ、会場の出口でみなさんをお見送り。みなさんにとって、ひのまるキッズって楽しかったな~とか、何か1つでも心に残ることがあれば、私たちのプロジェクトも成功と言えると思います。

次、2016年度ひのまるキッズスタートは4月の関東大会。新年度もみなさんたくさんの参加をお待ちしておりますので、これからも宜しくお願い致します!

ひのまるキッズ事務局 丸山

お持たせしました! 『スポーツひのまるキッズ通信Vol.05』ようやくできました!

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いやぁ、本当に難産でした。
2015年度2冊目の、スポーツひのまるキッズ通信。
年末に発行する予定だったのですが、
年明けどころか、気がついたらもう2月中旬。
いろいろな作業が重なり、
次から次にやらなければいけないことが舞い込み、
それとはなしに、後回しにしてしまっているうちに……。
いやぁ、時の経つのって、ホントに早いですよね。
……と、まぁ、これは言い訳なんですけどね。

お待ちになられていた皆さま、
遅くなってしまい、すみませんでした。
m(_ _)m

というわけで、ようやくでき上がった『ひのまるキッズ通信』。
内容としては、昨年の夏に行なった
『復興応援プロジェクト 親子夏合宿 in 宮城のレポート』、
そして、主要柔道衣メーカーさんにお集まりいただいた
『柔道衣を考える』座談会を二本柱に、
ひのまるキッズ応援企業のご紹介や、
2016年度のひのまるキッズの大会スケジュール等々、
盛りだくさんの内容となっています。

全国の道場、そしてひのまるキッズ会員の皆さんのお宅に、
直接送付しておりますので、ぜひご覧ください!
近畿大会以降のひのまるキッズの大会でも
参加者の皆さんに配布していきます。

スポーツひのまるキッズのホームページでも
近日、アップいたしますので、そちらもお楽しみに。

http://hinomaru-kids.jp/judo/tsushin.php

以前、『柔道衣を考える』座談会を行なった直後のブログで、
「柔道衣を洗う際に、柔軟剤はNG」というお話をお伝えしたところ、
かなりの反響があったのですが、
今回、柔道衣をテーマに座談会を行なった一番の目的は、
勝負に勝つために、相手が持ちづらい柔道衣を着るなんてことは、
絶対に考えてほしくない。
指導者はもちろんですが、選手にも、
なぜIJFが、柔道衣に関する細かなルールを決めたのか、
ということを考えてほしいと思ったからです。

IJFは、次から次に、ルールを変更しています。
たしかに、いくつかの変更点に関しては、
「やりすぎではないか」と感じるものもあります。
ルールによって、柔道自体に変容が生じていることも否めません。
下穿きを直接つかんだら「一発反則負け」なんて、
手内股(掬い投げ)を得意としていた小柄な選手にとっては、
「死活問題」と言えるほどのルール変更だったと思います。
ルール変更により、失われた技もあります。

でも、IJFがやろうとしていることは、
柔道の魅力、柔道の面白さを引き出そうということ。
そのためにどうしたらいいのかと考えた末に導き出した
ルール変更であるということは間違いありません。
柔道衣のルール変更に関しても、
目的は、柔道の魅力を引き出すこと。
それだけははっきりしています。

日本においても、
「勝つため」に、相手がつかみづらい柔道衣を、
試合で着ていたという方もいると思います。
それが当たり前だった時期もあります。
でも、その結果、どんどんエスカレートして、
組み合うこともできないような柔道衣まで出てきて、
柔道自体が変容してしまった。
ルールが柔道を変えたのではなく、
ルールがなかったために、柔道自体が変わっていってしまった
という事実もあると思います。

お互いに組み合い、技を出しあう。
持ちづらい柔道衣で、相手に技をかけさせないのではなく、
手首の使い方や体さばきといった柔道本来の技術を使い、
もっと奥の深い、もっと魅力あふれる柔道になってほしい。
『柔道衣を考える』という座談会には、
そんな思いを込めています。

ひのまるキッズ事務局 林 毅

オリンピック代表決定まであと2カ月。代表候補の熱い戦いに注目!

原沢選手

先週末はグランドスラム・パリが行なわれ、
リオデジャネイロ五輪の代表を目指す日本の選手たちが
熱い戦いを見せてくれました。

代表を目指す選手たちにとっては、
先週末のグランドスラム・パリ、そして、
来週末19日~21日に行なわれるグランプリ・デュッセルドルフは、
本当の意味での“正念場”の大会。
その結果により、オリンピック代表の座に大きく近づくか、
あるいは、遠のいてしまうのかが、
決まると言っても過言ではないかもしれません。
当然、選手たちは、そんなことは「百も承知」だと思います。

グランドスラム・パリでは、
そのプレッシャーに打ち克ち、
自分のパフォーマンスを発揮できた選手もいれば、
逆に力を出し切れなかった選手もいました。

勝負の世界は“非情”だなぁと、
つくづく思います。
4年に一度のオリンピックイヤーには、
とくに強く感じます。

4年前のロンドン五輪が終わった時点で、
いや、もっと言えば、ロンドン五輪の日本代表が決まった時点で、
リオデジャネイロ五輪の代表争いは始まっていました。
そして、約3年かけて出揃った代表候補が、
昨年11月の講道館杯、そして、今回のグランドスラム・パリ、
そして、来週末のグランプリ・デュッセルドルフで
篩(ふるい)にかけられ、最終選考の場である、
全日本選抜体重別(男子100kg超級は、さらに全日本選手権)
に向かうわけです。

でも、選抜体重別は、最終選考の場であっても、
その結果だけで、代表が決まるわけではありません。
むしろ、それまでの大会、つまり、
このパリとデュッセルドルフ、2つの国際大会の結果で、
ほぼ代表が決まる階級も決して少なくありません。
勝てば、本当の意味での最終決戦へのキップを得られ、
負ければ、事実上、「候補からの脱落」。
いま、代表争いをする選手たちは、
そんな厳しい状況の中で戦っています。

グランドスラム・パリは、もう結果が出ました。
階級によって多少状況は違いますが、
優勝して、ほぼ代表の座を手中に収めたと思える選手もいれば、
選抜体重別でのラストチャンスを得た選手もいます。
また、負けたことで代表の座が遠のいてしまった選手もいます。

柔道は相手がいて初めて成り立つ競技ですから、
対戦相手との相性も非常に重要になります。
たとえば、組み手をとってみても、
ケンカ四つにめっぽう強く、相四つを苦手とする選手もいます。
オリンピックにおいて、初戦から決勝まで、
すべてケンカ四つの相手で、圧倒的な強さで優勝してしまう、
そんな“強運”の持ち主もいれば、
非常に高い前評判に関わらず、
唯一とも思えるような、苦手なタイプと初戦であたり、
敗れてしまうという選手もいます。
運も実力のうちとは言いますが、
「運」さえも味方につけなければ勝てないのが
オリンピックなのだと思います。

来週末のグランプリ・デュッセルドルフにも、
オリンピック代表候補が出場します。
果たしてどんな戦いを見せてくれるのか、
大いに期待し、応援したいと思います。

勝っても負けても、悔いの残らない試合を!

ひのまるキッズ事務局 林 毅

(写真は、グランドスラム・パリで見事優勝を果たした原沢久喜選手。
昨年の『復興応援プロジェクト 親子夏合宿in宮城』でのひとコマ。
「原沢選手、おめでとう!」)

大寒波の九州大会。参加者の皆さんお疲れ様でした。

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それにしても、先週末からの大寒波はすごかったですね。
とりわけ九州地区の皆さん、大丈夫でしたでしょうか?

皆さんご存知のように、先週末は、
スポーツひのまるキッズの九州大会ということで、
私たち、ひのまるキッズのスタッフも、
土・日と九州・宮崎に行ってきました。

先週のブログでも書きましたように、
行く前から、天気は大丈夫だろうか?
それと、ちょうどインフルエンザが流行り始めたという
ニュースもあったので、参加者の皆さんは
大丈夫だろうかと、今大会は本当に不安だらけでした。

私たちスタッフは、土曜日の朝一番6時50分の飛行機で
羽田を発ったのですが、途中少しの揺れはあったものの、
無事に宮崎ブーゲンビリア空港に到着。
宮崎は、例年に比べて「寒い」とは感じましたが、
雪が降るような気配もなく、とりあえずひと安心。
すぐに会場の、KIRISHIMAツワブキ武道館に行き、
大会の準備に取り掛かりました。

そして、3時から行なった前日練習会。
東京から駆けつけてくれた井上康生先生、兄の智和先生、
佐藤愛子先生らを中心に、豪華講師陣による練習会が始まりました。

練習会の参加人数は、ひのまるキッズ通算50回のなかで、
おそらく過去最多の220人超え!
改めて、井上康生さんの偉大さを感じるとともに、
本当に多忙ななか、子供たちのために
時間をとってくださったことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

井上先生は、多くの子供たちと乱取りをされ、
子供たちは、本当にいきいきと、嬉しそうに
先生に向かっていっていました。
子供たちにとっては、本当にかけがいのない、
貴重な体験だったと思います。
井上先生と乱取りをやった子供のなかから、
近い将来、“第二の井上康生”が生まれてほしいなぁと、
そんなことを思いながら、練習を見ていました。

今大会は、宮崎最後の九州大会ということで、
五輪メダリスト2人、世界チャンピオン2人を含む、
なんと過去最多、10人もの名立たる柔道家が
講師として駆けつけてくださいました。
講師の皆さんには、心より感謝です。

そして、大寒波のなか、
おそらく、とても無理をして参加してくださった方々も多かったと思います。
本当にありがとうございました。

私たちは、大会当日のうちに東京に無事戻ってこられましたが、
福岡から来られた方のなかには、その日のうちに家にたどり着かなかった方も
いらっしゃったと聞きます。
本当に、本当にご苦労様でした。

宮崎での、ひのまるキッズの思い出が
親子の絆をさらに深めるものになればと
心より願っております。

ひのまるキッズ事務局 林 毅

今週末の九州大会。気になるお天気は?

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いよいよ今週末1月24日(日)は九州大会ですが、
気になるのが、お天気です。

今年は暖冬で、年末年始も暖かくて、
各地で梅が咲いたなんてニュースがあるほどでしたが、
今週は一転、各地で大荒れになっていますね。

東京も、月曜日は雪に見舞われ、
通勤時にはダイヤが大幅に乱れ、
私も会社に、30分遅刻してしまいました。
今週いっぱい、寒気の影響で、
各地の天気は大荒れになるようです。

さて、今週末の宮崎は?
現在の予報では、宮崎は23日(土)が曇りときどき雨(雨が50%)。
24日(日)は曇りときどき晴れ。

とはいえ、福岡、佐賀、大分、熊本、長崎などの
九州北部地方は、23日、24日ともに、曇りときどき雪か雨という予報。

お天気だけはなんともできませんが、
なんとか、この2日間に関しては、
せいぜい雨ぐらいにしてもらい、
雪はぜったいに勘弁してほしいなぁと思っています。
(…私が思ったところで、変えられるわけではありませんが)

今回の九州大会は、井上康生先生ら世界チャンピオン3人を含む
10名もの先生が、柔道クリニック、受身・打込みコンテスト、
えび・しぼりレースなどで、ご指導してくださいます。
さらに、井上康生先生と兄・智和先生の
兄弟トークショーも予定しています。

試合だけでなく、楽しいこと盛りだくさんの九州大会。
寒さを吹き飛ばすような元気な子供たちと会えるのを、
楽しみにしています。

車で移動される方も多いと思います。
くれぐれも気をつけて会場にお越しください。

スポーツひのまるキッズ事務局 林 毅