
スポーツひのまるキッズ東海小学生柔道大会は、なんとか無事に記念すべき第六回大会の幕を閉じました。
六年連続出場七名、復興支援企画で招待三組を含む参加者の熱き戦いに感動し、各所でみられる親子の絆に自分たちの
やっていることが間違っていないという確信も生まれつつあります。

ただ、正直、全国八か所の中で、今やほかの地区に比べて「大きな赤字大会」となってしまったこの東海大会に対して、
この数週間、重大な決断をしなければならない状況にあったことも事実です。
協賛社の激減、参加者の減少、行政・自治体の非協力・・・。
本音を言うと、この名古屋という土地に対して、自分自身、ある種の思い込みから営業に関しいても足が遠のき、
自治体に対しても折衝は部下に任せ、協賛が取れないことも『すべては土地柄のせい』みたいなところがありました。
そして、足が遠のけば、遠のくほど(当たり前ですが)協賛収入減少の一途をたどり、自治体の参加は皆無になり、
唯一うまくいっている柔道連盟との関係にも影響がおよび、参加者減につながっていきました。
そんな中での、今大会。
皮肉にも・・
大会自体は、今までで一番効率よく、進行もスムーズに行われ、少ないながらも訪れた協賛企業の方々からもお褒めの言葉を
いただきました。
そして、何より、今期よりその任を任された柔道連盟新会長からは「この大会だけは、大切に守っていきたい」というありがたいお言葉も
いただき、新しく参加した講師からも再会を約束していただきました。
そして、何より、お手伝いいただいた役員、補助係員の学生たちの働きぶりにただただ感動し、終わってみると8大会中一番完成度の
大会となっていました。
その原因は・・、
それは、6年間継続したという実績、それがすべてだと心底痛感しました。
そして、それまで最高のパートナーにおんぶにだっこでいたことを気づいていたのにもかかわらず、あえて現状を直視せず、
何かにつけて、土地柄や苦手意識で逃げていた自分自身に、腹がたって腹が立って仕方がない気持ちを抑えきれずに大会終了し、
最後の片づけをしている学生たちの姿を茫然と見舞っている自分に対して、また腹が立っていました・・。

『おい、まさかこんな大会だと思わなかった。来年はもっと協力させてもらうよ・』
『来年度は、もっと早い段階から動きましょう。私も喜んで協力しますよ』
『ちょっと待ってください。やめるのは止めてください。少なくてもあと一年、なんとか自分たちも絡ませてください・・』
『ここに、名刺と記事もあります。来週から私も同行しますので、いつ名古屋にこれますか…』
大会開催中、こんなにたくさんの人から声をかけられたことはありませんでしいた。
たしかにやり続けることは大変です。
でも、大変だからこそ、その先に明るい未来は少しずつ生まれ、それが積み上がれば上がるほど、その明るさは光度を増し続けます。
継続は力なり。
縁を絆にして、そこにたくさんの力を吸収していく。
今日の第6回スポーツひのまるキッズ東海小学生柔道大会。
セカンドステージを踏み出す力をたくさんの人に与えられた、忘れることのできない一ページとなりました。
いまから、ここから、もう逃げるのは止めます。 やり続けます!!
永瀬 義規