柔道衣を洗濯する際、柔軟剤はNGです!

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いま、ひのまるキッズ通信Vol.05を鋭意制作中なのですが、
今回は、昨今、著しく変更しているルールのなかで、
柔道衣はどう変わってきているのか?
現在の柔道衣事情を探るとともに、
新規格の柔道衣は少年柔道にとってどうなのか?
「柔道衣を考える」特集を組んでみました。

柔道衣のことは、やはり柔道衣メーカーさんに聞こう!
ということで、お集まりいただいたのが、
柔道衣の老舗、九櫻印で有名な早川繊維の早川さん、
日本代表が着ているミズノの慶徳さん、
そして、ひのまるキッズの講師でもお馴染、
ナイスガイの須貝さんの御三方。

座談会の詳細については、今月発行予定の
「スポーツひのまるキッズ通信Vol.05」
(全国の道場に発送させていただき、後日、
ひのまるキッズのホームページにもアップします)
をご覧いただきたいのですが、
そこでお聞きした内容について少し紹介しましょう。

昨年よりシニアで導入され、すでに施行されている柔道衣の新規格で、
もっとも大きな違いは、柔道衣の生地(素材)に関するものです。
それまで1㎡あたり700g~1000gだったものが、
650g~750gに変更されました。
普段、柔道衣を着たりしない人はあまりピンとこないと思いますが、
この変更により、できた新しい柔道衣は、
着た感じ、持った感じなど、まったく違うものになりました。
柔道を実際にやっている方ならおわかりになると思いますが、
それこそ、子供の頃に使っていた薄くて柔らかい柔道衣に
近づいたような感覚のようです。

素材も今までの日本製柔道衣は、綿100%にこだわっていましたが、
綿100%では、この重さで求められる強度を出すことはできず、
どのメーカーさんもポリエステルなどの、いわゆる化学繊維を
30%混ぜたものになっているそうです。
ポリエステルを混ぜること自体は、決して悪いことではなく、
それにより、柔道衣が軽くなっても強度が保てる上に、
洗濯をした際、乾きが良いということで、
お母さん方にとっては、むしろいいことかもしれません。

そもそも、今回のルール変更も、とりわけヨーロッパを中心に、
どんどん厚くなり、相手が持ちづらい柔道衣が横行してきたことに対し、
あくまで、しっかりと組み合って行なう柔道を目指してのことであり、
そういった意味で考えると、決して悪い変更ではありません。

メーカーの皆さんのお話では、すでに担当の方々は、
現在の規格のものにすっかり慣れて、
以前の柔道衣を触ると厚くて堅く、違和感を感じるようになったそうで、
実際に使用すれば、慣れるのにそう時間はかからないだろうと言います。

今回、お話をお聞きしていて「なるほど」と思ったのが、
指導者の柔道衣に関してのこと。
指導者、いわゆる「先生」というと、昔ながらのちょっと威厳のある、
重厚な柔道衣を着ている方が多い印象がありますが、
なかには、「子供と組んで練習するのだから、これがいいんです」と、
あえて薄くて軽い、初心者が着るような柔道衣を
着ている指導者がいるというお話でした。
指導者によっていろいろな指導スタイルや考え方があると思いますが、
少なくともこういった考え方をし、
実践している指導者は素晴らしいと、私は思います。

ちなみに、少年柔道に関しては、いまのところ、
新規格が適用されることはないようです。
子供たちは、そこまで厚くて重くて堅い柔道衣を着ていないと
思いますので、その必要はないという判断なのでしょう。

それともう一つ、知っておいてほしい話を。
柔道衣を洗濯する際、柔軟剤の使用はNGです!
これは柔道衣メーカーの皆さんが口を揃えていましたが、
柔軟剤は、フワフワになると思われがちですが、
実際には生地を傷めてしまい、使い続けると、
逆にバリバリになり、道衣が長持ちしないそうです。

あと、乾燥機はなるべく使用しないこと。
使用する際は、半乾きくらいで出し、
あとは自然乾燥させるのがいいそうです。

以上、知って得する(?)情報でした(笑)。

ひのまるキッズ通信Vol.05の発行は、もうしばらくお待ちください。m(__)m

(写真は座談会の様子。左からナイスガイの須貝さん、ミズノの慶徳さん、
早川繊維の早川さん。皆さま、ありがとうございました)

ひのまるキッズ事務局 林 毅

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