努力家の友達たち

こんにちは、金森然です。
先日、富山から友達が遊びに来てくれました。久しぶりに聞いた富山弁に、懐かしくなりました。

彼らとは高校2年のときに同じクラスになりました。ひとりはバスケ部、もうひとりはバドミントン部。自分とは違う部活に所属していましたが、共通点がありました。
それは「朝練をやっていた」ということです。

自分は自転車で5分ほどで学校に着けましたが、彼らは電車で1時間近くかけて始発に乗り、朝早くから自主練をしていました。他の部員が朝練を始めるころには、もう練習を終えているくらいの徹底ぶり。喋ったことはありませんでしたが、同じクラスになったときに顔を見た瞬間「あ、あの努力家たちだ」と思ったのを覚えています。

同じクラスになり席が近かったこともあり、朝練の話題で一瞬で打ち解けました。
「なんでそんなに早く来てるの?」と聞くと、返ってきた答えは「誰にも見られたくねーから」。その一言に痺れて、「カッケー!」と心の中で叫びました。

仲良くなってからは朝練が終わって3人で水浴びし、カッコつけて無理してブラックコーヒーを飲むのが日課でした。

そして月日が流れ自分たちが3年生になり高校最後の大会の日。
トップバッターだった自分は、以前圧倒していた相手にまさかの敗戦。「何してんだ俺…」という気持ちでいっぱいでした。報告すると、友達は「じゃあ仇取ったるわ!」と力強く挑みましたが、彼らもまさかの敗戦…。自分と違って彼らは全国レベルの選手だっただけに、その悔しさは自分の比じゃなかったと思います。

翌日の教室は重たい空気。でも友達のひとりが「然が悪い流れ持ってきたな!」と冗談を言い、みんなで大爆笑。その日の放課後、中華屋さんで腹がはち切れるほど食べて「もう引退ライフ楽しむしかねぇな」と笑い合ったのを思い出します。

今、彼らは消防士と電子メーカー。努力家の彼らにぴったりな職業に就いています。
部活も違えば職種も違うけれど、あの頃と変わらない努力家の背中を見ながら、今の自分も負けずに頑張っていきたいと思います。

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