いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その251:伝えなければ、伝わらない)

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本日、母校に行きました。

新学期になって初めて訪れる道場。

午前中の稽古を終えて、弊社新人スタッフであり後輩でもある吉原と一緒に二人の4年生を連れてランチに・・・。

実は、二人とも卒業後の進路について悩んでいるので相談にのってほしいと監督から言われ、鉄板焼きでお好み焼きを突っつきながら二人の話を聞きました。

そして、

なんだ、そんなことなら・・・

と言って、一生懸命、自分の”引き出し”の多さを話し、必ず力になるから・・と話をしてる時、以前起こった嫌な思い出が頭をよぎりました。

あれは、5年くらい前でしょうか?

同じようなシュチエーションで、一人の後輩と電話で話すことになり、今日と同じように『そんなことなら・・』と、まずは自分の経験を一生懸命話しまくり、最後には『な、わかっただろう。俺にはこれだけ引き出しがあるのだから、何でも言ってこい』と言って電話を切りました。

当時は、事業が大変で道場に顔を出す暇など皆無だったので、せめてそのくらいは・・と心の底から思った行動でした。

でも、その後輩からの連絡はありませんでした。

そして、不思議に思っている時にある先輩から聞いた一言

「永瀬、怒らずに聞けよ。あいつに『なんで永瀬に連絡しないんだ』ときいたら、『なんか、自分の自慢話ばかり一方的に言って、信用できないので‥』と言われたよ。『ふざけんな、永瀬はな・・』とお前のことを説明したけど、なんかうまく伝わらなかった。悪く思わないでくれ」

その時は、正直、

なんだと、あの野郎!! 俺の言ったことをそんな風に聞いていたのか? だったら、俺のことを調べてみれば良いだろう。だいたい、先輩ももう少しフォローしてくれてもいいんじゃないか!

と思って落ち込んでしまいました。

が、よく考えてみると、もし自分が学生で、いきなり一度や二度しか面識のない50過ぎのオヤジから偉そうに言われたって、そんな話、聞くわけがない・・

と今は思います。なので、今回は、吉原を窓口にして、とにかく時間をかけて話をしていこうと思っています。

さて・・・

人に何かを伝えるということは、そんなに簡単なことではありません。基本的には『背中を見せる』ことで相手にわかってもらうタイプの私ですが、

その背中が、どんな背中か、まずはそこをしっかりわからせなければならないというとこがとても大事なんだということを、最近、やっとわかり始めました。

自分一人でやるなら、それは、必要ないでしょう。

でも、そのことをもっと大きくするには、他人の力が必要であり、その人に『我がごと』と思ってもらわなければ絶対にうまくいくはずがありません。

事業で言えば、それには、その『こと』がどんなことなのか、そもそも、その『こと』はどういう過程を得て成り立ち、どんな風に成長しなければならないのかをまずはわかってもらうことが大前提なんです。

先日、ひのまるキッズの事業内容で、担当者に激怒しました。今までやっていたことを、チャレンジもせずに簡単にやめてしまったことに対してです。もちろん、その後で、じっくり説明しましたが、もし、自分がその担当者に、一つ一つの事業がどうやって成り立ち、そこにどんな『絆』があったのかを事前に伝えていてれば、そんな事にはならなかったと、今は反省しています。

いまから、ここから、伝える努力、まずは己が踏み出します!

永瀬義規

追伸 写真は、午後の稽古で熱いご指導をしていただいた岡野功師範。70歳過ぎてもその眼光の鋭さに一切の衰えはなく、一つ一つの説明に絶対的な自信が漲っていました。まさに、伝道師。吸い込まれました。

 

 

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