いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その232:小事が大事)

二宮尊徳

永瀬さん、それは『小事が大事』ってことですね!

先急ぎの移動の時にお願いするコンドルタクシー。

そこの顔見知りの乗務員さんで元・経営者であり人生の先輩によく仕事の愚痴を聞いていただくのですが、

最近、自分自身を筆頭に会社全体として『マンネリ化』気味か抜けが多く、先日、とうとう先輩にガツンと言われたことを話したら、すぐに彼の口から出たのがこの言葉でした。

そのガツンとは・・、2週間前の中国・四国大会の懇親会での出来事でした。

会場準備をしている私に「永瀬、ちょっといいか」

と、一番乗りをしてきた大先輩がいつもとは違った形相で声をかけてきました。

そして、

「おい、この大会も8回目か・・お前ら本当に良くやったな。大したもんだ。でもな、ちょっとお前ら大切なことを忘れていないか? それは、我々(柔道界)の協力に対して当たり前のように思っていないか?『ありがとうございます。よろしくお願いします』の気持ちを持って接しているか? 俺にはそれが少し欠けてきたような気がしてならない。しっかりしろ!』

恥ずかしい気持ちで、顔から火が出ました。

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実は、このところ、いろんなところで私たちに対して心ある人たちから同じようなお言葉をいただき、その都度反省はしていたのですが、年の瀬に一番ガツンと言われてしまったのです。

我々が一番大事にしなければならないことは、人との絆。それには、どんなに小さいことでも、どんなに重要でなさそうな雑用でも、手を抜かないで真剣にやることが基本です。

そして、その積み重ねによって、信用が信頼に変わります。

昔、ある人に言われました。

『信頼をなくす人は、大きな失敗とかではなく、日常のささいな出来事で失うことが多い。例えば、手紙やメールの返事がないとか、ご馳走してもいつもお礼がないとか、小さな金銭の貸し借りにルーズであるとか・・。でも、そこだけ守れば大丈夫。でも、必ず守らなければならないんだよ』

ひのまるキッズ六訓を掲げ、当たり前のことを当たり前にできる子供の育成などと偉そうに言っていても、この基本ができないようでは、どんなに規模を大きくしてもそれは本末転倒であるということを目の当たりにし、猛省しています。

小学生の時、運動場の端っこにあった二宮尊徳さんの銅像をみて先生にこの人はどんな偉いことをしたのか聞いたことがあります。

その時、かなりご高齢の女性教師から『みんなができることを一生懸命毎日毎日やっていた人だよ』って言われたことを思い出しました。

「大事をなさんと欲せば、小さなる事をおこたらず勤(つと)むべし」

いわゆる、小事の積み重ねが大事となるという、「積小為大(せきしょういだい)」の精神を来年度の言葉としたいと思います。

いまから、ここから、まずは一つ一つを見直します。

永瀬義規

 

 

 

 

 

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