いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その217:苦渋の選択で教えられた『あるべき姿』)

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あと20分あれば決着はついたのに・・。

それが最初に頭に浮かんだ言葉でした。

本日行われた第9回スポーツひのまるキッズ東海小学生柔道大会。

大型台風18号の影響で危ぶまれていたものの、開催を決断し、何とか前半戦の表彰が終わったとき、事務局長より

『暴風警報』が発令されました・・・との報告。

実はそれでも、心の底では、

そんなこと言っても外は雨も降っていないし風もまったく吹いてない、このままいけるだろう・・

と淡い望みを持っていましたが、それは全く甘い考えでした。

大会開催前より「暴風警報が発令されたら補助員学生はすぐに帰宅させます」ということだったので、それは当たり前のこと。

当たり前のことを当たり前にする!

と日ごろ言い続けているくせに、心の中は考えられないくらい動揺し、冒頭の言葉だけが頭の中で連呼されていました。

でも、次の瞬間、未成年の学生にお手伝いをお願いしている限り、彼らの安全を第一に考え、すぐに中止を進言された先生、すべての状況を考えてそれを受けた大会会長である愛知県柔連会長の判断は正しく、その中で「あとは決勝だけ・・20分あれば終わるのに・・」と己のことだけを考えてしまった自分自身の考えが身勝手、無責任と心の底から反省させられた光景が目の前に飛び込んできました。

そこには、大会中止の発表と共に、一糸乱れず撤収を始めた高校生たちの姿がありました。

帰宅のバスが用意されるまで、

とにかく、黙々と畳を上げ、机を片付け、幕を外す彼らに、会長以下、審判員、道場の先生が吸い込まれていくように撤収作業に没頭し、なんと1時間もかからないうちに粗方片づけは終わって、最後にモップ吹きをする中には帰宅バスの最終組に加え、大会参加のお子さんまでいました(親御さんと共に)。

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全てが終わり、誰もいない会場で、立場ばかりを考え、言い訳を繰り返していた頭の中が全く空っぽになり、言葉にできない達成感みたいなもので身体中が熱くなっていました。

最後に・・、

今回、理不尽と感じられても仕方がないことに、不満も言わず、受け入れてくださった参加者の皆様に深くお礼を申し上げます。

試合は後半戦の決勝を残すのみでした。もちろん、決勝進出者、3位入賞者に関しては、迅速な対応をさせていただきます。

そして、帰りの新幹線。SNSを通じて寄せられた皆様の言葉に本当に助けられました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

いまから、ここから、未熟な精神をもう一度鍛えなおします。

永瀬 義規

 

 

 

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その217:苦渋の選択で教えられた『あるべき姿』)” への2件のコメント

  1. ひのまる社長の独り言、拝読しました。
    大会の運営、いつも本当にご苦労さまです。とりわけ、今回は接近する大型台風の影響により、あと数試合というところで「大会中止!」を伝えなければならなかった苦渋の決断、よく分かります。
    中止の決断が当たり前だった、当たり前のことを当たり前に・・と後で気付かれ反省された社長はさすがです。私だったら続行、あとちょっとだから大丈夫、続行!と叫んでいたかもしれません。
    大会会場や道場ばかりでなく、どんな時でも子どもたちの安全確保が指導者、大人の使命ですね。何が大事か、私も改めて教えられた思いです。
    大会毎のご報告、いつもありがとうございます。
    何もできませんが、いつも応援しています。

    • 先生、ありがとうございます。
      今回は、私が地元の先生方に教えていただきました。
      全柔連を離れて17年が経ちます。
      当時は、与えていただいた機会に慢心し、自分が大会を
      回しているみないな自負をはるかに超えたおごりまみれの
      男だったことを、ひのまるキッズを通じて改めて痛感しています。
      まだまだ、いまから、ここから!と連呼して前に進むだけの
      人生ですが、精進していくつもりです。
      今後ともご指導のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。

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