ウタマロPresents 第16回スポーツひのまるキッズ中国・四国小学生柔道大会

12月6日・7日の2日間、「ウタマロPresents 第16回スポーツひのまるキッズ中国・四国小学生柔道大会」を開催しました。

12月ということもあり、会場は外の冷たい空気がそのまま入り込むような寒さでしたが、子どもたちの無邪気な笑顔や、親御さんの温かい声援のおかげで、
次第にアリーナ全体がふんわりと暖かくなっていくのを感じました。

自分のブログでは、大会前日に行われた前日練習会の様子、大会当日のイベントの様子、講師の先生方の紹介をお届けします。

■ 講師のご紹介

今回の前日練習会には、全国で活躍されている素晴らしい先生方にお越しいただきました。
• 青井 久幸 先生
• 近藤 優子 先生
• 中山 有加 先生
• 廣瀬 順子 先生
• 湯田 亜美 先生
• ACP講師:田中 裕之先生

数々の実績をもつ先生方を前に、子どもたちだけでなく、保護者の皆さんの表情までパッと明るくなるのがわかりました。
柔道家にとって「憧れの先生と同じ畳に立つ」というのは、それだけで胸が熱くなる体験。
期待とワクワクに満ちた雰囲気の中、練習会がスタートしました。

【ACP】

最初は 田中 裕之先生 による会場全体を使ったACP(アクティブ・チャイルド・プログラム)から。

広いアリーナを走る・跳ぶ・止まる・ひねるなど、身体を楽しく動かしながら柔道の基礎につながる動作を身につけるプログラムです。

最初は緊張していた子も、身体を動かすにつれてすぐに笑顔になり、
隣の子と声を掛け合ったり、手を取り合ったりして、会場全体が一気に温かい空気に。

普段は大会でぶつかり合うライバル同士ですが、
この時間だけはみんな“仲間”。
柔道が人と人をつなげるスポーツだと改めて感じさせてくれました。


【技の講習】

◆ 湯田亜美先生「小内刈」

技の講習トップバッターは湯田亜美先生。

「小内刈は相手を崩す技ではなく“投げる技”なんだよ。」

この一言で子どもたちの表情が一変。
背筋を伸ばし、集中した目で湯田先生の動きを追っていました。

リズム、足の運び、体重の乗せ方などを丁寧に説明してくださり、子どもたちの動きがみるみる改善。

さらに「披露タイム」では、青井先生の
「自信がある人、手を挙げてみよう!」
の声に応え、多くの子が堂々と披露してくれました。

◆ 廣瀬順子先生「大内刈」

廣瀬順子先生による 「大内刈」

組んだ瞬間に相手の重心を感じ取る鋭い感覚。
大内刈に入るタイミングや、相手との距離のとり方。
“相手をよく知る”という、柔道の本質的な部分まで丁寧に伝えてくださいました。

廣瀬先生の優しい声かけに、子どもたちも自然と緊張がとれ、
「もう一回やってみたい!」
という声がたくさん。

技が決まった瞬間、ある子が誇らしげな顔で振り向いたのですが、
それを見た青井先生が

「ドヤ顔するな〜!(笑)」

と言って、会場が大笑い。

【寝技】

後半に向け体を温める寝技では、子どもたち一人ひとりのレベルが非常に高く、
柔術選手でもある中山先生も思わず「上手いね…!」と驚くほど。

「寝技って楽しい!」という声もあがり、さらに会場が盛り上がっていきました。

【立技】

立技では、先生方が細かい動きを丁寧にアドバイス。

「もっと相手を近くに感じてみよう」
「足の方向を少し変えるだけで全然違うよ」
「思い切って!」

そんな言葉に背中を押され、子どもたちは何度も技に挑戦。
成功したときの笑顔が本当に印象的でした。


【質問タイム】

恒例の質問コーナーでは、
• 「趣味はなんですか?」
• 「好きな色は?」
• 「朝ごはんは何を食べますか?」

素直でまっすぐな質問がたくさん出てきて、柔道の質問が来ると思っていた先生方も思わず吹き出して大笑いしながら質問に答えていました。
とても楽しいにぎやかな質問コーナーになりました。


■ 大会当日のイベント!

大会当日は、さまざまなイベントが行われました。

憧れの選手から1対1で技のアドバイスをもらったり、直接技を見てもらったり。
そのたびに子どもたちの表情はパッと明るくなり、
「こんな機会めったにない!」というワクワクが全身から伝わってきました。

さらに今回は、廣瀬順子先生による
「視覚障がい者柔道を知ろう!」
の体験イベントも実施。

相手の腕や身体の動き “だけ” を頼りに柔道をする感覚に、子どもたちは驚きながらも興味津々でした。
今回をきっかけに、視覚障がい者柔道を初めて知った子どもたちも多かったと思います。

そしてなんと、廣瀬先生が
パリパラリンピックで獲得した金メダル
を持ってきてくださり、子どもたちが実際に触れることができました。

「重い…!」
「本物だ!!」

そんな声が飛び交い、まさに一生の宝物になる体験になったと思います。

■ 大会当日の講師の先生方をご紹介

青井久幸先生
全日本学生体重別選手権優勝、オランダ国際優勝などの成績を収める。ひのまるキッズでの指導は80回を超え、ひのまるキッズ最多参加の大人気講師。


近藤優子 先生
全日本実業個人選手権3連覇、2010年講道館杯3位。現在は、東亜大学女子柔道部監督や周南市スポーツ協会女性スポーツ委員会委員長を務めるなど、スポーツ振興に尽力している。


中山有加 先生
徳島県出身。2014年全日本選抜体重別優勝。同年のグランドスラムチュメニ出場。現役引退後、JR東日本女子柔道部でコーチを務めるなど、後進の指導に当たった。現在は柔術世界チャンピオンを目指し、挑戦中!


中矢力 先生
愛媛県出身。2012年ロンドンオリンピック73㎏級銀メダリスト。世界選手権2度優勝。グランドスラム4度優勝するなど国内外で活躍した。


廣瀬順子 先生
山口県出身。2016年リオデジャネイロ、21年東京、24年パリパラリンピックに出場。パリパラリンピックでは57㎏級で日本女子選手としては初の金メダルを獲得した。


湯田亜美 先生
2016年リオデジャネイロオリンピック48㎏級銅メダリスト。21年世界選手権優勝、グランドスラムでは6度優勝するなど国内外で活躍した。


2日間、本当にあたたかい時間でした。
子どもたちの笑顔、挑戦する姿、先生方のご指導に、私自身もたくさんの力をもらいました。

参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
また次の大会でお会いできることを楽しみにしています!

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